Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年8月7日)
2026年8月7日週のGoogle Workspaceアップデート5件をまとめました。Googleドライブ動画へのタイムスタンプ付きコメント、Google Meetのメモへのスクリーンショット取り込み開始、Google ClassroomのGemini関連2件、Workspace StudioからGemini Notebookへのソース自動追加を対象と提供時期つきで解説します。
今週のアップデート概要
2026年8月7日のGoogle Workspace Updatesブログに掲載された週次まとめは、5件で構成されています。前週の週次まとめと同じく「Previous announcements」の枠はありません。
5件のうち4件がGeminiのからむ発表です。内訳はGoogle Meetが1件、Google Classroomが2件、Workspace Studioが1件になります。残る1件はGoogleドライブの動画に付くコメントの話です。
読者の立場で先に押さえておきたいのは、届く相手の違いです。1番と5番は一般企業の契約でそのまま使えます。2番は対象エディションが絞られます。3番と4番は教育機関向けエディション限定で、BusinessやEnterpriseの契約には届きません。
また今週は、同じ日に発表された1番と2番で、提供状況の書かれ方が正反対です。詳細は各項目で分けて説明します。
1. Googleドライブの動画にタイムスタンプ付きコメント
Googleドライブに置いた動画へ、再生位置を指定したコメントを付けられるようになりました。「3分12秒の言い回しを直してほしい」という指摘を、別のドキュメントやチャットへ書き出さずに済みます。
コメントを付けると、プレーヤーのタイムライン上にマーカーが表示されます。マーカーをクリックするとその時点へ移動し、対応するコメントが強調されます。従来のファイル単位のコメントも残っており、コメント欄のボタンで使い分けられます。
対象はすべてのGoogle Workspaceのお客様と、Workspace Individualの契約者、個人のGoogleアカウントの利用者です。エディションの限定はありません。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseのどちらも提供済みで、公式は “Available now” とだけ書いています。開始日も、表示までにかかる期間も公式発表に記載がありません。
注意点は3つあります。作成できるのはウェブ版だけです。iOSとAndroidで動画を見ている利用者には、通常のファイル単位のコメントとして表示されます。そして管理者向けの制御は存在しません。使わせない選択はできない、という意味でもあります。
詳しくは Googleドライブの動画にタイムスタンプ付きコメントが付けられるように をご覧ください。
2. Google Meetのメモに提示資料のスクリーンショットが入る
Google Meetの「Take notes for me」が作るメモに、会議中に提示した資料のスクリーンショットが自動で取り込まれます。文字起こしだけでは残らなかった図表やスライドが、同じドキュメントに並びます。
この機能は前週の週次まとめでも扱いました。ただし前週の発表は、一般提供の前に管理者へ設定を促す事前告知で、エンドユーザーへの展開開始日は告知されていませんでした。今週の発表はその続報にあたり、開始日が確定しています。
対象はBusiness StandardとPlus、Enterprise StandardとPlus、そしてGoogle AI Pro for Educationです。Education Plusと個人向けエディションは含まれません。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseのどちらも2026年8月3日開始です。表示までは最大15日かかります。
注意点は管理者側の設定にあります。管理コンソールでは「常に許可」と「録画が有効なときのみ許可」のどちらかを選べます。提示を始めた利用者には、Geminiが画面を取り込む可能性がある旨の通知が出ます。取得はメモパネルから止められます。
画面に顧客名や単価が出る商談をGoogle Meetで行っているなら、録画時のみに絞る判断もありえます。展開が届く前に社内で方針を決めておくと、当日の混乱を避けられます。
3. Google ClassroomのGeminiが生徒へ広がる
Google ClassroomのGeminiが、全年齢の生徒に広がります。これまでは18歳以上の高等教育の学生に限られていました。対象になるのは、管理者からGemini in Classroom、Gemini、Gemini Notebookへのアクセスをすでに許可されている生徒です。
生徒はGeminiタブから授業の教材を選び、フラッシュカードや練習問題を作れます。スタータープロンプトにはクラスと課題を選ぶ欄が加わり、課題名や指示、教材が文脈として取り込まれます。ClassroomとGeminiを行き来する手間が減るしくみです。
対象はEducation FundamentalsとStandard、Plusだけです。BusinessとEnterpriseのエディションは対象外で、一般企業の契約には届きません。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseのどちらも1〜3日で行き渡る全面展開です。ウェブが2026年8月10日、モバイルが2026年8月17日の開始で、日付が2つに分かれます。
注意点は管理者の既存設定との関係です。Gemini in Classroomを生徒に対してオフにしている組織では、18歳未満を含むすべての生徒でオフのままになります。18歳未満だけ止めたい場合は、該当する利用者だけの組織部門(OU)を作って無効にする方法が案内されています。
4. Google ClassroomのGeminiがルーブリックを生成
課題の作成画面から、その課題の文脈をもとにClassroom用の評価基準を直接作れるようになりました。教員は提案された内容を確認して手直ししてから、課題に追加できます。
作り方は3通りに増えます。1つ目が今回追加された、課題作成画面での生成です。2つ目は手元にある既存のファイルを読み込んでClassroom用に変換する方法です。3つ目はGeminiタブで下書きし、Google SheetsやGoogle Docsへ書き出してから授業へ添付する方法です。
対象はEducation FundamentalsとStandard、Plusだけです。BusinessとEnterpriseのエディションは対象外です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseのどちらも1〜3日で行き渡る全面展開です。開始は2026年8月5日になります。
注意点は利用者の年齢です。ルーブリックの生成は18歳以上の利用者だけが使えます。項目3の全年齢への拡大は、この機能には及びません。同じGoogle ClassroomのGeminiでも条件が違うため、まとめて案内すると誤りになります。管理者側は、Gemini in Classroomが有効なら追加の設定なしで使えます。
5. Workspace StudioからGemini Notebookへソースを自動追加
Workspace Studioに「Add a source to Gemini Notebook」というステップが加わりました。ノートブックへのソース追加を、定期実行のワークフローの一部として自動化できます。これまでは1件ずつ手作業で足す必要がありました。
追加できるのはテキスト、Driveファイルへのリンク、YouTubeや一般のウェブURLです。毎朝届く業界ニュースのリンクをノートブックへ流し込み、中身を最新に保つといった使い方が考えられます。
対象はBusiness StarterとStandard、Plusです。Enterprise StandardとPlus、Education FundamentalsとStandard、Plusも対象になります。教育機関向けアドオンのGoogle AI Pro for EducationとTeaching and Learning、その他アドオンのAI Expanded Accessも対象です。エディション別に対象が示された今週の発表の中では、もっとも広い範囲になります。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseのどちらも2026年8月6日の開始です。表示までは最大15営業日かかります。開始日は公式発表日の2026年8月7日より前で、すでに見えている組織があっても不思議ではありません。
注意点は管理者側の前提です。Gemini for Google Workspaceのステップを組織で許可していれば、この新しいステップも既定で使えます。管理コンソールでの追加作業はありません。
今週のポイント
一般企業の読者にそのまま効くのは1番と5番です。1番は設定不要ですでに全員に届いています。5番はGemini for Google Workspaceのステップを許可済みの組織なら、追加設定なしでステップが1つ増えます。
1番と2番は、同じ2026年8月3日の発表でありながら提供状況の書かれ方が違います。1番は “Available now” の1行だけで、開始日も表示までの期間も書かれていません。2番は8月3日開始で最大15日と明示されています。「同じ日の発表だから同じ条件」とは読まないでください。
3番と4番はどちらもGoogle ClassroomのGeminiですが、利用者の年齢の条件が逆を向いています。3番は年齢の枠が広がる話で、4番は18歳以上に限られる機能です。教育機関の管理者が社内に案内するときは、この2件を分けて書く必要があります。
5番は展開にかかる期間の書き方が他と違います。期間が示された発表のうち、営業日で書かれているのは5番だけです。土日を挟むぶん、実際に届くまでの日数は長くなります。
まとめ
今週の5件は、届く相手のばらつきが目立つ回でした。エディションの限定がない1番から、教育機関向けだけの3番と4番まで並んでいます。自社の契約でどれが対象になるかを先に切り分けると、社内への案内がすっきりします。
日付の伝え方にも注意が要ります。1番のように開始日が書かれていない発表もあれば、5番のように公式発表より前に展開が始まっている発表もあります。開始日が示された4件については、Rapid ReleaseとScheduled Releaseで日付が分かれていません。
Google Classroomの2件は、同じ製品の同じ機能群でありながら年齢の条件が食い違います。教育機関で案内文を作るときは、機能ごとに公式の記載を確かめるのが確実です。
参考リンク
- 公式 Weekly Recap(2026年8月7日)
- Provide more clear, contextual feedback with timestamped comments in Google Drive videos
- Visual screenshots now included in Google Meet meeting notes
- Gemini in Google Classroom is expanding to users of all ages, with contextualized Gemini starter prompts for students
- Streamlining rubric generation in Google Classroom with Gemini
- Automatically add sources to your Gemini Notebooks in Workspace Studio
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。