Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年7月24日)
2026年7月24日週のGoogle Workspaceアップデート6件をまとめました。Meetホーム画面の刷新、会議のメモ・録画をDriveへ自動整理する変更、Gemini AlphaのGemini Betaへの改称などを、対象範囲と提供時期つきで解説します。
今週のアップデート概要
2026年7月24日のGoogle Workspace Updatesブログに掲載された週次まとめは、6件のアップデートで構成されています。
内訳は、Google Meetまわりが2件、Google Sheets・Google Classroom・Google Calendarが各1件、Geminiプログラムの名称変更が1件です。件数は前週の10件より少ないものの、Meetのホーム画面刷新と会議ファイルのDrive自動整理は、会議の記録をどこに置くかという日々の運用に直接効いてきます。
このうち2件には既に個別の解説記事があります。その2件は要点と提供条件だけ示し、記事へのリンクを添えました。
1. Google Sheetsのコンボチャートにプリセットが追加
Google Sheetsのコンボチャート(複合グラフ)に、「クラスタード列-折れ線」「クラスタード列-折れ線(第2軸)」「カスタムコンボ」の3種類のプリセットが加わりました。Excelファイルを取り込むときに第2軸の設定が保たれるようにもなっています。
対象はすべてのGoogle Workspaceユーザーと個人Googleアカウントで、エディションの限定はありません。提供状況はRapid Releaseドメインが2026年7月20日から、Scheduled Releaseドメインが2026年8月4日から、それぞれ最大15日かけた段階展開です。注意点は、展開のタイミングが組織ごとにずれるため、同じ社内でもプリセットが見える人と見えない人が一時的に混在することです。
売上金額と達成率のように単位の違う指標を1枚のグラフにまとめる場面で、系列ごとの設定をやり直す手間が減ります。
詳しくは Google Sheetsのコンボチャート機能が強化 をご覧ください。
2. Google Meetのホーム画面が会議リソースの集約先に
Google Meetのウェブ版ホーム画面が刷新されます。会議のアジェンダ・説明・添付ファイル・メモ・録画・文字起こしが1か所に集まり、メールやDriveを探し回らずに済む作りです。週表示と月表示のナビゲータも用意されます。
対象はすべてのGoogle WorkspaceユーザーとWorkspace Individual購読者です。提供状況はRapid Releaseドメインが2026年7月21日から、Scheduled Releaseドメインが2026年8月17日から、いずれも最大15日かけた段階展開です。注意点は、この機能に管理者向けの制御が存在しないことです。ウェブ版のMeetを使えるユーザー全員に新しいホーム画面が届きます。
リリース区分による開始日の差が4週間近くあります。Rapid Releaseを選んでいる組織では7月中に切り替わり、Scheduled Releaseの組織では8月後半まで従来の画面が残ります。同じ組織の中でも、開始日から最大15日は新旧の画面が混在します。
利用者側での設定は要りません。meet.google.com を開けば、展開が届いた時点で新しい画面になります。
3. Google Classroomのホーム画面が役割別ビューに
Google Classroomのホーム画面が、役割に応じて表示の変わる作りに刷新されます。教師には生徒の取り組み状況をまとめたダッシュボード、生徒には提出期限を管理する「Enrolled」ビュー、学校管理者やIT管理者には利用状況の分析と管理用のショートカットが並びます。
対象はすべてのGoogle Workspaceユーザー、Workspace Individual購読者、個人Googleアカウントのユーザーです。提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseのどちらも2026年7月27日から始まり、1〜3日で全体に行き渡ります。注意点は、専用の管理者設定がない一方で、Gemini関連の機能は該当する組織部門で有効になっている場合にのみ表示されることです。
教育機関向けの変更のため、一般企業の業務には直接影響しません。学校法人や、Classroomを研修の配信に使っている組織だけ確認してください。
4. 「Gemini Alpha」が「Gemini Beta」に
先行機能を提供するプログラムの名称が「Gemini Alpha」から「Gemini Beta」へ変わります。公式発表は名称の変更だけだと明記しており、設定・データ保護の条件・料金体系はいずれも変わりません。契約を結び直す必要もありません。
対象はBusiness Starter / Standard / Plus、Enterprise Starter / Standard / Plus、Google AI Pro for Educationです。提供状況は2026年7月22日開始の段階展開で、表示まで最大15日かかります。注意点は、管理コンソールやヘルプセンターの表記が数週間かけて置き換わるため、社内マニュアルに「Gemini Alpha」と書いてある場合は追随が必要になることです。
機能が変わらない以上、急いで対応する話ではありません。ただ、管理コンソールの画面と手順書の記述が食い違う期間は生じます。
5. Meetのメモ・文字起こし・録画がDriveで自動整理
Google Meetのメモ・文字起こし・録画が、主催者のマイドライブ内に作られる「Google Meet」フォルダへ自動保存されます。その下は会議ごとのサブフォルダに分かれ、定期会議は同じフォルダを使い回します。会議ファイルへのアクセス権を持つ参加者には、自分の「Google Meet」フォルダにもショートカットが表示されます。
ショートカットが置かれるのはアクセス権を持つ参加者だけです。ショートカット自体が新しい権限を配るわけではないため、共有設定を見直す作業がなくなるわけではありません。
対象はすべてのGoogle Workspaceユーザーです。提供状況はRapid Releaseドメインが2026年7月22日から、Scheduled Releaseドメインが2026年7月30日から、どちらも1〜3日で全体に行き渡ります。注意点は、既存の「Meet Recordings」フォルダが「Legacy Meet Recordings」へ改称され、新しい階層の中へ移されることです。
フォルダ名やフォルダ構造を直接指定しているApps ScriptやDrive APIの処理は、この改称の影響を受ける可能性があります。公式発表も管理者にスクリプトの点検を促しています。今週の6件の中で、既存の社内の自動処理に手が必要になりうるのはこの変更です。
なお、メモや文字起こしを作る機能そのものの利用条件については、この発表に記載がありません。整理のしくみが全ユーザーに届くことと、メモ生成機能を使えるエディションかどうかは別の話として扱ってください。
6. 会議のゲストリストに代理(delegate)が表示
Google Calendarのゲストリストで、スケジュール調整を代理で担当している人が、本人の名前の横にアイコンで示されるようになります。アイコンにカーソルを合わせると代理担当者の情報が出て、そのままチャットで連絡できます。
対象はすべてのGoogle Workspaceユーザー、Workspace Individual購読者、個人Googleアカウントのユーザーです。提供状況はRapid Releaseドメインが2026年7月23日から最大15日、Scheduled Releaseドメインが2026年8月3日から1〜3日での展開です。注意点は、この機能に管理者向けの制御が存在せず、利用者側の設定も要らないことです。
役員のスケジュールを秘書や総務が押さえている組織では、「誰に連絡すれば日程が動くのか」が招待画面の中で分かります。
詳しくは Google Calendar: 会議のゲストリストに代理が表示されるように をご覧ください。
今週のポイント
今週の6件は、会議の資料をどこに置くかという話と、名前を整える話に分かれます。
Meetのホーム画面刷新(2番)とDriveの自動整理(5番)は、同じ週に出た対の変更です。片方は探す場所を1つにまとめ、もう片方は保存場所を会議単位に揃えます。「先週の打ち合わせの録画が見つからない」という相談が社内で繰り返し出ているなら、この2つで状況が変わります。
Gemini Betaへの改称(4番)は、社内文書やマニュアルの表記を見直すきっかけです。こちらは機能が動かないため、期限を切って進める種類の話ではありません。
Classroomのホーム画面刷新(3番)は性質が違います。画面の構成と操作の導線そのものが変わり、無効化する設定もありません。Classroomを使っている組織は、2026年7月27日の展開に合わせて利用者への案内と手順書の見直しを検討してください。
Sheetsのコンボチャート(1番)とカレンダーの代理表示(6番)は、それぞれ個別記事で詳しく扱っています。
まとめ
管理者が先に見ておきたいのは5番です。「Meet Recordings」フォルダの改称は、フォルダ名を直接指定しているスクリプトを止める可能性があります。Rapid Releaseドメインなら2026年7月22日から、Scheduled Releaseドメインなら7月30日から、いずれも1〜3日で切り替わります。点検に使える時間はあまり残っていません。
利用者への影響が大きいのは2番です。Rapid ReleaseとScheduled Releaseはアカウント単位の設定のため、自社の区分によって開始日が2026年7月21日と8月17日に分かれます。組織の中で見え方が揃わないのは、その開始日から最大15日の段階展開の期間です。問い合わせを受ける前に自社のリリース区分を管理コンソールで確かめておくと、案内を出す時期を決めやすくなります。
参考リンク
- 公式 Weekly Recap(2026年7月24日)
- Import and create combo charts in Google Sheets
- A centralized hub for meeting resources on the new Google Meet homepage
- Redesigned Google Classroom homepage with tailored views based on user’s role
- Gemini Alpha is now Gemini Beta
- Google Meet now organizes your meeting notes, transcripts, and recordings in your Google Drive
- View supporting calendar delegates in meeting guest list
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。