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定例会議のリンク、変更するときは要注意!Meetリンク自動更新の仕様変更

Google カレンダーの定例予定で開始時刻や繰り返し設定を変更すると、Meetリンクが新しく生成されるようになりました。セキュリティ向上のための変更ですが、定例会議を管理する側は注意が必要です。

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要約

Google カレンダーの定例予定で開始時刻や繰り返し設定を変更すると、Meetリンクが新しく生成されるようになりました。セキュリティ向上のための変更ですが、定例会議を管理する側は時刻変更時に新リンクが発行されることを認識し、参加者への周知が必要です。カレンダー招待ベースの運用を徹底することで、スムーズな移行が可能です。

何が変わるのか

Google カレンダーの定例予定で開始時刻や繰り返し設定を変更すると、Meetリンクが新しく生成されるようになりました。

これまでは「この予定と今後の予定」に変更を適用しても、元のMeetリンクがそのまま使われていました。これがセキュリティ上のリスクになっていたんですね。

意図せず同じリンクが使い回されることで、参加者が混乱したり、別々の会議シリーズで同じリンクを共有してしまうことがありました。

具体的にどういうことか

定例会議を運用していると、こんなシーンがよくあります:

よくあるケース:

  • 毎週月曜10:00の定例会議
  • ある週から開催時刻を11:00に変更
  • 「この予定と今後の予定」を選択

これまで: 元のMeetリンクがそのまま使われる → 変更前の予定と変更後の予定で同じリンク

これから: 変更後の予定には新しいMeetリンクが自動生成される → 変更前と変更後で別々のリンク

何が保持されるのか

新しいMeetリンクが生成されても、会議の設定は引き継がれます:

  • ホスト
  • 共同ホスト
  • アクセス制限
  • 録画設定

つまり、セキュリティ設定はそのまま。変わるのはリンクのURLだけです。

実際の影響

定例会議を管理する側

時刻変更のたびに新しいリンクが生成されることを覚えておく必要があります。

「定例だから同じリンクで大丈夫」という認識は改める必要がありそうです。参加者への連絡も忘れずに。

参加者側

カレンダー招待を受け取っている人は、カレンダーから参加すれば問題ありません。

ただ、ブックマークしていた古いリンクからは参加できなくなります。カレンダーの招待リンクから入るという基本に立ち返ることになりますね。

外部共有の場合

社外の方に定例会議のリンクを共有している場合は注意が必要です。

時刻変更したら、新しいリンクを改めて共有する必要があります。これまでの「一度共有すれば大丈夫」という運用は見直しになります。

セキュリティ面での改善

今回の変更は、セキュリティとプライバシー保護の観点から見ると合理的です。

別々の会議シリーズで同じリンクを使ってしまうリスクがなくなります。意図しない参加者が入ってくる可能性も減ります。

Google は Meet と Calendar の連携について、信頼性を高める取り組みを続けているようです。以前にもカレンダー予定をコピーしたときの会議プライバシー強化がありました。

運用上の対応

すぐにできる対応(個人向け)

チェックリスト:

  • Meetリンクをブックマークしている定例会議を洗い出す
  • 参加者に「カレンダー招待から参加してください」と周知
  • 時刻変更の予定があれば、リンク変更を事前アナウンス

カレンダーベースの運用を徹底

ブックマークやSlackに貼り付けたリンクではなく、カレンダー招待からの参加を基本にする。

これが一番確実です。リンクが変わっても、カレンダーは自動的に更新されるので。

実践方法:

  1. Slackやチャットでリンクを共有する代わりに、「カレンダー招待を送りました」と連絡
  2. 定例会議の説明に「このイベントのカレンダーから参加してください」と明記
  3. ブックマークは削除するよう促す

変更時の周知

定例会議の時刻を変更したら、「リンクも変わります」と一言添えて通知する。

参加者の混乱を防げます。

社外共有の管理

外部の方に共有している定例会議がある場合は、リストアップしておくといいかもしれません。

時刻変更時に「あ、〇〇社の△△さんにも連絡しないと」となるのを防げます。

管理者側の設定

この機能には管理者による設定やオンオフの切り替えはありません。

すべての Google Workspace ユーザーと個人の Google アカウントユーザーに適用されます。すでに利用可能になっています。

考えてみると

確かに、別々の会議シリーズで同じリンクを使い続けるのはリスクでした。

ただ、「定例会議は同じリンク」という認識が広まっていたのも事実。運用の変更が必要になる組織もあるかもしれません。

カレンダー招待をベースにした運用を徹底すれば、特に問題はなさそうです。むしろセキュリティが向上すると考えれば前向きな変更ですね。

定例会議の時刻変更をする予定がある方は、頭の片隅に入れておくといいと思います。

参考リンク