Google Vids: Veo 3.1で画像から動画クリップを自動生成
Google VidsにVeo 3.1を搭載した新機能「ingredients-to-video」が追加され、画像とプロンプトから8秒の動画クリップを生成できるようになりました。一貫性のあるブランド動画作成が簡単に。
Google Vidsで画像から動画が作れるようになった
Google Vidsに、Veo 3.1を搭載した新しい動画生成機能「ingredients-to-video」が追加されました。この機能を使うと、最大3枚の画像とテキストプロンプトから、8秒間の動画クリップを自動生成できます。
今までは動画を作るとなると、動画編集ソフトを使ったり、複雑なツールを覚えたりする必要がありましたよね。この新機能では、使いたい画像を選んで、「こんな動画を作りたい」って説明するだけで、AIが動画を生成してくれます。
個人的には、「動画は作りたいけど編集スキルがない」って悩んでいた方には、かなり便利な機能だと思います。プレゼンや研修資料に動画を入れたいときに、手軽に使えそうですね。
どうやって使うの?
使い方はすごくシンプルです。
Google Vidsを開いて、以下の手順で動画を作成します:
- 画像を選ぶ: 使いたい画像を最大3枚選択(製品画像、キャラクター、ロゴなど)
- プロンプトを書く: 「こんな動画を作りたい」という説明を入力
- 生成: Veo in Vidsが8秒の動画クリップを自動生成
たったこれだけです。動画編集の知識がなくても、AIが指示に従って動画を作ってくれます。
重要なのは、生成される動画は単なる画像のスライドショーではないってことです。Veo 3.1は、被写体、キャラクター、オブジェクトを一貫して維持しながら動画を生成します。つまり、複数のシーンがあっても、キャラクターの顔や製品の見た目が変わらずに、まとまりのあるストーリーを伝えられるってことですね。
どんな場面で使える?
Googleが提案している使い方を見てみると、実際に役立ちそうなシーンがいくつかあります。
ブランドプロモーション動画
製品の画像をアップロードして、さまざまなコンテキスト、アングル、アクションで製品が一貫して登場する動画を作成できます。
例えば、新製品のマグカップを販売する場合、マグカップの写真をアップロードして、「女性がマグカップを持っている様子から、会社ブランドのパッケージに切り替わる動画を作成」といったプロンプトを入力すれば、それに沿った動画が生成されます。
製品の見た目が一貫しているので、「あれ、これ別の製品じゃない?」って混乱することがありません。
トレーニング動画
社内研修や製品の使い方説明に使えます。
キャラクターの画像をアップロードして、「提供された画像を使って、女性が製品を操作している動画を作成」といったプロンプトを入力すれば、複数のショットでキャラクターの顔が同じままで、表情やカメラアングルが変化するストーリーを作れます。
研修資料を作る担当者にとっては、かなり便利な機能だと思います。今までは外部の制作会社に依頼するか、自分で動画編集ソフトを使って作る必要がありましたが、この機能があれば社内で手軽に作れそうです。
従業員オンボーディング動画
新入社員向けのオンボーディング動画にも使えます。
会社のロゴ画像をアップロードして、「ロゴが一貫して動画内に表示されるシネマティックなイントロや、常に表示される透かしを作成」といった使い方ができます。
新入社員向けの会社紹介動画なんかを作るときに、プロっぽい仕上がりにできるのはいいですね。
実際どれくらい使えるのか?
正直なところ、この機能にはいくつか制限があることも知っておく必要があります。
まず、生成される動画は8秒までです。短い動画クリップを作るには便利ですが、長いプレゼンテーションや詳細な説明動画を作るには、複数のクリップをつなぎ合わせる必要があります。
それから、画像は最大3枚までという制限もあります。複雑なストーリーを伝えたい場合には、何度かに分けて生成する必要がありそうです。
また、プロンプトの書き方次第で出力が大きく変わる可能性があります。期待通りの動画が一発で生成されるとは限らないので、何度か試行錯誤が必要かもしれません。
とはいえ、「動画編集の専門知識がなくても、ある程度のクオリティの動画が作れる」というのは、大きなメリットだと思います。完璧な動画を求めるなら従来の動画編集ツールを使う必要がありますが、「研修資料にちょっとした動画を入れたい」とか「プレゼンに動きのある要素を追加したい」といった用途には十分使えそうです。
試してみたいアイデア
Googleが提案している「試してみたいこと」をいくつか紹介します。
製品動画の作成
製品の画像をアップロードして、さまざまなコンテキスト、アングル、アクションで製品が一貫して登場する動画を作成できます。ECサイトの商品説明動画なんかに使えそうですね。
キャラクター動画の作成
キャラクターの画像をアップロードして、顔が同じままで表情やカメラアングルが変化する複数ショットのストーリーを作成できます。マスコットキャラクターを使った会社紹介動画なんかに使えそうです。
ロゴ入り動画の作成
会社のロゴ画像をアップロードして、ロゴが一貫して動画内に表示されるシネマティックなイントロや、常に表示される透かしを作成できます。ブランディングを意識した動画作成に便利です。
利用可能範囲とロールアウト情報
この機能、誰が使えるのかというと、結構幅広いプランで利用できます。
利用可能なプラン
以下のGoogle Workspaceプランで利用できます:
- Business: Starter, Standard, Plus
- Enterprise: Starter, Standard, Plus
- Essentials: Essentials, Enterprise Essentials, Enterprise Essentials Plus
- Nonprofits: 非営利団体向けプラン
- Education: Education Plus, Teaching and Learning アドオン
- Google AI Pro: Google AI Pro for Education
また、以下の個人向けプランでも利用可能です:
- Google AI Pro
- Ultra
- Gemini Business
- Gemini Enterprise
ただし、2025年1月15日以降、Gemini BusinessおよびGemini Enterpriseアドオンの新規販売は終了しています。詳細はこちらのアナウンスをご覧ください。
なお、期間限定(少なくとも2026年5月31日まで)で、Business Starter、Enterprise Starter、Nonprofit、Education Plus、Teaching and Learning アドオンのアカウントでも、Vidsの生成AI機能にアクセスできます。詳細はGoogle Vidsの利用可能性についてをご確認ください。
ロールアウトスケジュール
Rapid Releaseドメイン: 2025年11月12日から段階的にロールアウト開始(完全展開まで最大15日間)
Scheduled Releaseドメイン: 2025年12月3日から完全ロールアウト開始(1〜3日で完全展開)
管理者の設定
管理者の方は特に何もする必要がありません。この機能はデフォルトで有効になるので、ユーザーはすぐに使い始められます。
エンドユーザーの設定も特に必要ありません。Google Vidsにアクセスすれば、新しい機能が使えるようになっています。
まとめ
Google VidsのVeo 3.1を使った新機能「ingredients-to-video」、動画作成のハードルを大きく下げてくれそうな機能です。
画像とテキストプロンプトから8秒の動画クリップを生成できるという手軽さは魅力的ですね。動画編集の専門知識がなくても、ブランドプロモーション、トレーニング動画、オンボーディング動画など、さまざまな用途で活用できます。
ただ、8秒という時間制限や、画像3枚までという制限があるので、長い動画や複雑なストーリーを作るには工夫が必要です。プロンプトの書き方次第で出力が変わるので、思い通りの動画を作るには試行錯誤が必要かもしれません。
それでも、「研修資料にちょっとした動画を入れたい」とか「プレゼンに動きのある要素を追加したい」といった用途には、かなり便利に使えると思います。完璧な動画を求めるなら従来の動画編集ツールを使う必要がありますが、手軽に動画を作りたいときには重宝しそうですね。
詳しい使い方やヒントについては、Googleヘルプセンターをご覧ください。
参考リンク:
- 公式発表: Use Veo 3.1 ingredients-to-video to create clips from images in Google Vids
- Googleヘルプ: Use AI to generate video clips in Google Vids
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