Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年10月16日)
2026年10月16日週の8件を解説。Meetの耐量子暗号と会議後の次のステップ、GmailのAI InboxとGmail Live、Assured Controlsのラベル別ルール、Workspaceのスキル延期など。
今週のアップデート概要
2026年10月16日のGoogle Workspace Weekly Recapには、8件の更新が掲載されました。前週(2026年10月9日)の7件から1件増えています。
内訳はGoogle Meetが3件、Gmailが2件、セキュリティ・管理(Assured ControlsとDriveのCSE)が2件、Geminiのスキルが1件です。管理者が対応を考えたいのは、項目2のAssured Controlsと項目5のスキル延期です。
本記事を公開した2026年10月22日の時点で、まだ始まっていない展開が2件あります。項目7のAI InboxはScheduled Releaseが2026年10月26日から始まります。項目5のWorkspaceのスキルは、展開が延期されたままです。
1. Google Meetの耐量子暗号(PQC)
Google Meetの通話に、耐量子暗号(post-quantum cryptography、PQC)が使われるようになりました。将来の量子コンピュータで通信を解読される「Store Now, Decrypt Later」への備えです。画面の見た目は変わりません。
対象はすべてのGoogle Workspace顧客、Workspace Individual、個人のGoogleアカウントです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月12日開始の段階展開です。表示まで最大15日かかります。パソコンのWebクライアントと会議室ハードウェアが先で、モバイルは今後対応します。
注意点は、モバイルの開始日が公式発表に書かれていないことです。管理者・利用者とも設定はありません。
詳しくは Meetの耐量子暗号の解説記事 を参照してください。
2. Assured Controlsのルールで分類ラベル別にアクセスを制御
管理者は、Assured Controlsの1つのルールで、Access ManagementとAccess Approvalsのポリシーをまとめて設定できるようになりました。組織部門やグループに加えて、分類ラベルでGoogleドライブのファイルを指定できます。
これまでは、利用者が所有するデータ全体に利用者単位でしか適用できませんでした。今後は機密ファイルにだけ厳しい制御をかけ、ほかのデータは通常のサポート手順のままにできます。公式発表は、DLPルールでラベルを自動付与してルールを発動させる使い方を例に挙げています。
対象はEnterprise PlusとFrontline Plusで、追加のアドオンが必要です。Access Approvalsのルール適用にはAssured ControlsかAssured Controls Plus、Access ManagementのルールにはAssured Controls Plusが必要です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年9月30日開始の段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、対象がGoogleドライブのファイルであることです。利用者向けの設定はありません。
3. Meetの会議後画面に「次のステップ」
Google Meetの会議後画面から、フォローアップメールの下書きと、Google ToDoリストへのアクションアイテム登録を自動で行えるようになりました。GeminiとWorkspace Studioを使った機能です。
対象はBusiness Standard / Plus、Enterprise Standard / Plus、Google AI Pro for Educationです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月5日開始の延長展開です。15日を超える可能性があります。
注意点は、会議中に「メモを作成」がオンになっていることが前提であることです。既定でオンです。
詳しくは Meetの会議後画面の次のステップの解説記事 を参照してください。
4. Android版Meetでライブ配信の視聴者から参加者へ切り替え
Android版のGoogle Meetで、ライブ配信の視聴者が、音声と映像で会議に参加する側へ切り替えられるようになりました。会議のタイトル、ライブ配信のバッジ、その他メニューの情報ボタンから切り替えます。iOSとWebでは以前から使えます。
対象はすべてのGoogle Workspace顧客、Workspace Individual、個人のGoogleアカウントです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月19日開始の延長展開です。15日を超える可能性があります。
注意点は、ライブ配信と本会議の両方に招待されている視聴者だけが使えることです。既存の会議のアクセス権限とドメインのポリシーも適用されます。管理者向けの設定はありません。
5. GeminiアプリとWorkspaceのスキルの展開状況
Geminiアプリのスキルが、2026年10月13日から展開を始めました。一方、Workspaceのスキルは展開が延期されています。当初はRapid Releaseが10月12日までに完了し、Scheduled Releaseが10月19日に始まる予定でした。新しい日程は、確定しだい公式に案内されます。
Geminiアプリのスキルの対象は、すべてのGoogle Workspace顧客と個人のGoogleアカウントです。
Workspaceのスキルの対象はBusiness Starter / Standard / PlusとEnterprise Starter / Standard / Plusです。Google AI Pro for EducationとAI Expanded Accessも含まれます。
提供状況は、Geminiアプリのスキルが段階展開で、2026年11月中旬に完了する見込みです。Geminiアプリのスキルの共有とGoogleドライブ連携は、今後数週間のうちに追加される予定です。
注意点は、Workspaceのスキルが18歳以上の利用者に限られることです。管理者の設定はWorkspaceのスキルにだけあり、Geminiアプリのスキルにはありません。
スキルとGemsの関係は スキルとGemsの移行の解説記事 を参照してください。
6. Driveで暗号化したPDFと画像をプレビュー(一般提供)
Googleドライブで、クライアントサイド暗号化(CSE)したPDFと画像を、ブラウザでプレビューできるようになりました。これまでは内容を見るためにダウンロードする必要がありました。2026年8月にベータとして発表されていた機能です。
対象はEnterprise Plus、Education Standard / Plus、Frontline Plus、Assured Controls、Assured Controls Plusです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月15日開始の延長展開です。15日を超える可能性があります。
注意点は、プレビューできるのがDriveの中だけであることです。対応形式は暗号化したPDFと画像に限られます。既定でオンになっており、管理者向けの設定はありません。
7. GmailのAI Inboxが有料Workspaceへ
Gmailの「AI Inbox」が、有料のGoogle Workspaceに広がりました。受信メールからやることを抜き出し、優先度の高い話題を要約します。
対象はBusiness Starter / Standard / Plus、Enterprise Starter / Standard / Plus、Google AI Pro for Education、Frontline Plusです。
提供状況はRapid Releaseが2026年10月12日開始、Scheduled Releaseが2026年10月26日開始です。ともに段階展開で最大15日かかり、Scheduled Releaseは本記事公開時点でまだ始まっていません。
注意点は、米国にいて言語を英語(EN-US)に設定している利用者に限られることです。StarterとEducationのエディションへの展開は、今後数か月のうちに行われる予定です。
詳しくは GmailのAI Inboxの解説記事 を参照してください。
8. Gmail Liveが有料Workspaceへ
Gmailのモバイルアプリで、声で質問すると受信トレイの情報をもとに音声で答える「Gmail Live」が使えるようになります。回答には、元になったメールへのリンク(ソースカード)が付きます。声の種類も選べます。
対象はBusiness Starter / Standard / PlusとEnterprise Starter / Standard / Plusです。Frontline PlusとGoogle Workspace for Nonprofitsも含まれます。
アドオンではGemini Business / Enterprise、AI Expanded Access、AI Ultra Access、Google AI Pro for Educationが対象です。個人向けのGoogle AI Plus / Pro / Ultraも含まれます。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月15日開始の段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、AndroidとiOSだけで、米国にいて言語を英語(US)に設定している利用者に限られることです。Gemini in Workspaceを使える組織では既定でオンになり、既存のスマート機能とパーソナライズの設定に従います。
今週のポイント
まず確認したいのは、項目5のスキルの延期です。Workspaceのスキルを社内で使う準備をしていた組織は、展開が止まっている前提で計画を見直してください。Geminiアプリのスキルは先に展開されているため、「Geminiアプリでは使えるが、Workspaceではまだ」という状態が続きます。
次に、日本の組織への影響の差です。項目7のAI Inboxと項目8のGmail Liveは、どちらも米国・英語設定の利用者に限られます。日本語設定のまま使っている組織では、今回の展開では使えません。
セキュリティでは、項目1と項目6が作業なしで効きます。MeetのPQCは自動で切り替わり、CSEのPDF・画像プレビューも既定でオンです。項目2のAssured Controlsは、Enterprise Plusとアドオンを契約している組織向けです。
まとめ
2026年10月16日週の要点は次の4つです。
- 掲載は8件で、Meetが3件、Gmailが2件、セキュリティ・管理が2件、スキルが1件でした。
- Workspaceのスキルは展開が延期され、新しい日程は未定です。
- GmailのAI InboxとGmail Liveは、米国・英語設定の利用者に限られます。
- MeetのPQCとDriveのCSEプレビューは、管理者の作業なしで適用されます。
参考リンク
本記事は次の公式情報をもとにしています。
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Find your routine next steps on the post-meeting screen in Google Meet
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Switch from live stream viewer to contributor in Google Meet on Android
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An update on the launch of skills in the Gemini app and Workspace
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Now generally available: Preview client-side encrypted PDF and image files directly in Google Drive
出典: Google Workspace Updates 公式発表
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。