Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年10月9日)
2026年10月9日週の7件を解説。セカンダリカレンダーのライフサイクル連動、DocsとDriveのMarkdown対応、Sheetsの株価チャート、Carrier Linkの対象国拡大、Workspace Studioの新ステップなど。
今週のアップデート概要
2026年10月9日のGoogle Workspace Weekly Recapには、7件の更新が掲載されました。前週(2026年10月2日)と同じ件数です。
内訳はGoogle Calendar、Docs・Drive、Sheets、Chat、Vids、Voice、Workspace Studioが1件ずつで、特定の製品に偏らない週でした。管理者が対応を考えたいのは、項目1のセカンダリカレンダーと項目6のCarrier Linkです。
本記事を公開した2026年10月21日の時点で、まだ始まっていない展開が1件あります。項目3の株価チャートは、Scheduled Releaseが2026年10月22日から始まります。
1. セカンダリカレンダーがオーナーのライフサイクルに連動
2026年3月に予告されていた、セカンダリカレンダーのライフサイクル変更の展開が始まりました。オーナーのアカウントを削除すると、そのオーナーのセカンダリカレンダーも削除されます。オーナーを停止すると、セカンダリカレンダーも停止されます。メインのカレンダーと同じ扱いです。
対象はすべてのGoogle Workspace顧客とWorkspace Individualです。個人アカウントは含まれません。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月5日開始の延長展開です。15日を超える可能性があります。
注意点は、セカンダリカレンダーを残したい場合、元のオーナーを削除・停止する前にオーナーを移す必要があることです。管理者は管理コンソールかCalendar APIで、利用者はカレンダーの設定から移せます。
詳しくは セカンダリカレンダーのライフサイクル連動の解説記事 を参照してください。
2. DocsとDriveでMarkdownファイルを直接扱える
Google Docsで、Markdownファイル(.md / .markdown)を開いて編集し、共同作業できるようになりました。Google Driveでは、Markdownファイルを整形済みのプレビューで表示できます。
これまではMarkdownファイルをDocs形式に変換する必要があり、書式が崩れたりコメントが消えたりしていました。今後はファイル形式を変えずに、Docsのリアルタイム編集やコメントを使えます。公式発表は、生成AIが出力する文書の形式としてMarkdownが広く使われている点も背景に挙げています。
対象はすべてのGoogle Workspace顧客と個人アカウントです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月5日開始の段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、管理者向けの設定も利用者向けの設定もないことです。
3. Sheetsの株価チャート
Google Sheetsで、HLC(高値・安値・終値)とOHLC(始値・高値・安値・終値)の株価チャートを作れるようになりました。Excelから株価チャートを含むファイルを取り込んでも、チャートが保持されます。
対象はすべてのGoogle Workspace顧客と個人アカウントです。
提供状況はRapid Releaseが2026年10月5日開始、Scheduled Releaseが2026年10月22日開始です。ともに段階展開で最大15日かかり、Scheduled Releaseは本記事公開時点でまだ始まっていません。
注意点は、管理者向けの設定がないことです。
詳しくは Sheetsの株価チャートの解説記事 を参照してください。
4. ChatのメッセージからTrelloカードを作成
Trello for Google Workspaceを使うと、メールとGoogle ChatのメッセージからTrelloのカードを作れます。従来のTrello for Gmailを置き換え、Chatからのカード作成が加わりました。
対象はすべてのGoogle Workspace顧客と個人アカウントです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で提供開始済みです。
注意点は、Trelloのアカウントが必要なことです。管理者は利用者に代わってMarketplaceからインストールできます。Trello for Gmailを使っている利用者は、再インストールや再認証をせずに使い続けられます。
詳しくは ChatのTrello連携の解説記事 を参照してください。
5. Vidsのポイントインタイム編集
Google Vidsの編集画面が、タイムラインの位置と1対1で対応するようになりました。これまではシーン内のすべての要素が同時に表示されていましたが、今後は再生位置で見えている要素だけが表示されます。
対象はBusiness Starter / Standard / Plus / Base、Enterprise Starter / Standard / Plusです。Education Fundamentals / Standard / Plusと、個人向けGoogle AI Plus / Ultraも含まれます。Frontline Starter / Standard / PlusとEssentials Starterも対象です。Enterprise Essentials / Essentials Plus、Workspace Individual、Nonprofitsも含まれます。Google AI Pro for Education、Teaching and Learning、AI Expanded Accessも対象です。
提供状況はRapid Releaseが2026年9月29日開始の段階展開で最大15日、Scheduled Releaseが2026年10月13日開始の全展開(1〜3日)です。
注意点は、管理者向けの設定も利用者向けの設定もないことです。すべてのVidsの編集で既定の動作になります。
詳しくは Vidsのポイントインタイム編集の解説記事 を参照してください。
6. Google VoiceのCarrier Linkが14か国を追加
2026年6月に20か国で始まったGoogle VoiceのCarrier Linkが、さらに14か国で使えるようになりました。追加されたのは米国、カナダ、欧州の多くの国です。地元の通信事業者から買った通話プランと、Google Voiceを組み合わせて使えます。
対象は、Google Voice Starter / Standard / Premierを契約しているWorkspace顧客です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月8日開始の段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、公式発表が日本を対象国として挙げていないことです。対象国の一覧は公式ヘルプで確認してください。管理者はCarrier Linkのパートナーに連絡して始め、パートナーがSIP Linkのライセンスと電話番号を用意します。
Carrier Linkの仕組みは Carrier Linkの解説記事 を参照してください。
7. Workspace Studioの新しいロジックと検索のステップ
Workspace Studioの2026年10月の機能リリースで、フローを組むためのステップが増えました。主な追加は次の4つです。
- 条件分岐の入れ子(Nested Conditionals)
- Gmailのスレッドで返信をトリガーから除く設定(Gmail Skip Replies)
- Meetのステップでカレンダーの招待者一覧などを出力し、会議後のフォローアップメール下書きのテンプレートを使える機能(Meet Calendar Outputs)
- 条件に合うDocsのファイルをDriveから検索するステップ(Search for a Doc)
対象は、Workspace Studioを使えるすべてのGoogle Workspace顧客とWorkspace Individualです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月13日開始の段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、既定でオンであることです。管理者の制御は、Workspace Studio全体のドメイン・組織部門の設定を引き継ぎます。
今週のポイント
まず確認したいのは、項目1のセカンダリカレンダーです。退職者のアカウントを削除すると、その人がオーナーのセカンダリカレンダーも消えます。部署や設備で共有しているカレンダーがあるなら、アカウントを削除する前にオーナーを移す手順を、退職処理の手順書に入れておいてください。
次に、まだ始まっていない展開です。項目3の株価チャートは、Scheduled Releaseが2026年10月22日からです。すでに使える前提で案内すると、Scheduled Releaseの組織では表示されません。
日本の組織への影響にも差があります。項目6のCarrier Linkは、公式発表が日本を対象国として挙げていません。項目2のMarkdown対応、項目4のTrello連携、項目7のWorkspace Studioは、地域の制限が公式発表に書かれていません。
生成AIとの連携では、項目2のMarkdown対応が実務に効きます。AIが出力したMarkdownの文書を、変換せずにDocsで共同編集できます。
まとめ
2026年10月9日週の要点は次の4つです。
- 掲載は7件で、Calendar、Docs・Drive、Sheets、Chat、Vids、Voice、Workspace Studioが1件ずつでした。
- セカンダリカレンダーは、オーナーのアカウントを削除・停止すると連動して削除・停止されます。
- Sheetsの株価チャートは、Scheduled Releaseが2026年10月22日から始まります。
- DocsとDriveのMarkdown対応で、AIが出力した文書を変換せずに扱えます。
参考リンク
本記事は次の公式情報をもとにしています。
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Secondary calendars will now follow the lifecycle of their owner
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Preview, edit and collaborate on Markdown (.md) files natively across Drive and Docs
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Use stock charts in Sheets to better visualize price movements
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Create Trello cards from Google Chat messages with Trello for Google Workspace
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Carrier Link for Google Voice available in 14 additional countries
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New logic and search steps in Workspace Studio help expand automation capabilities
出典: Google Workspace Updates 公式発表
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。