Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年9月11日)
週次まとめ2026年9月11日の12件を解説。Sheetsのセル上限が2,000万に倍増、GeminiデスクトップアプリのWindows版、Chatの下書き保存、Microsoftからのセットアップ時インポートGA。
今週のアップデート概要
2026年9月11日のGoogle Workspace Weekly Recapには、12件の更新が掲載されました。先週の8件より多い週です。
内訳を見ると、Google Sheetsに関わるものが4件(項目1、7、8、10)と最も多い構成です。Gemini関連が4件(項目3、5、10、11)、Google Chatが2件(項目2、4)、Google Meetが1件(項目6)と続きます。項目3と9、12は管理コンソールやセットアップに関わる発表で、管理者向けの確認事項が含まれます。
まだ展開が始まっていないものもあります。項目1と項目7のScheduled Releaseは2026年9月21日から、項目4のWeb版Scheduled Releaseは2026年9月22日から始まります。項目4のモバイルと項目8のScheduled Releaseは2026年9月28日からです。過去形で案内すると誤りになります。
1. Google SheetsのグラフでカスタムWebフォント
Google Sheetsのグラフで、Google FontsのWebフォント全ライブラリを利用できるようになりました。グラフエディタのフォントドロップダウンにある「その他のフォント」から追加します。
フォントを変えられるのは、グラフタイトルとサブタイトル、横軸・縦軸のタイトルとラベル、データラベル、凡例テキストです。あわせて、Excelとの間でカスタムフォントが保持されるよう、インポートとエクスポートも改善されました。
対象はすべてのGoogle Workspaceのお客様と個人アカウントです。
提供状況はRapid Releaseが2026年9月1日開始の段階展開で最大15日、Scheduled Releaseが2026年9月21日開始の段階展開で最大15日です。
注意点は、管理者向けの制御がないことです。
2. 1Password App for Google Chat
サードパーティ製の1Password App for Google Chatが登場しました。1Password SaaS Managerとの連携で、通知や承認、アクションをChat内で処理でき、スペースメンバーシップのプロビジョニングとデプロビジョニングを自動化します。
対象はすべてのマネージドGoogle Workspaceビジネス / 組織アカウントです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で提供開始済みです。
注意点は、利用に1Password SaaS Managerアカウントが必要なことです。管理者がユーザーの代理でMarketplaceからインストールできます。
3. Gemini Enterpriseのコンテキストアウェアアクセス
管理コンソールで、Gemini EnterpriseへのアクセスにContext-Aware Accessポリシーを適用できるようになりました。デバイスセキュリティや地域などの属性を、組織部門・グループ単位で条件に設定できます。既存のWorkspaceアプリ向けポリシーを再利用できます。
対象はEnterprise Standard・Plus、Education Standard・Plus、Frontline Standard・Plusです。Enterprise Essentials PlusとCloud Identity Premiumも含まれます。ポリシーを適用するにはGemini Enterpriseの購入が前提になります。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年9月8日開始の段階展開です。2026年9月15日に完了する見込みです。
注意点は、設定を許可していない場合に、利用者へブロックまたは修復を促すメッセージが表示されることです。
4. Google Chatの永続的な下書き
未送信のメッセージが自動保存され、デバイス間で同期されるようになりました。保存先は会話(DM、グループDM、スペース)ごとの入力ボックスと下書きショートカットで、下書きは最大30日保持されます。
対象はすべてのGoogle Workspaceのお客様、Workspace Individual、個人アカウントです。
提供状況はWebとモバイルで分かれます。WebはRapid Releaseが2026年9月8日開始(2026年9月15日完了見込み)、Scheduled Releaseが2026年9月22日開始です。AndroidとiOSはRapid / Scheduledとも2026年9月28日開始です。
注意点は、管理者向け・利用者向けの設定がないことです。
5. アプリをまたぐGeminiのタスク実行
Workspace Intelligenceにより、Chat、Drive、Docs、Slides、GmailのどこからでもGeminiへ依頼できるようになりました。Docs / Sheets / Slidesの生成(Driveへ保存)、複数ソースのリサーチ、メールの作成・送信、会議のスケジュール、ToDoのGoogle Tasksへの登録を、アプリを切り替えずに実行します。
対象はBusiness Standard・Plus、Enterprise Standard・Plusです。Google AI Pro(スケジュール機能を除く)・UltraとFrontline Plus(スケジュール機能のみ)も含まれます。Google AI Pro for EducationとAI Expanded Accessも対象です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年9月2日に開始済みの段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、開始時点では英語のみであることです。外部への送信やカレンダーの確定は、プレビューカードで利用者が確認してから実行されます。高度なAI機能には利用上限があります。
関連する仕組みについては Workspace Studioのフロー も参照してください。
6. Meetの自動ルームチェックインがモバイルで
電話やタブレットのコンパニオンモードで、超音波による近接検出を使い、会議室へ自動チェックインできるようになりました。2026年1月からRapid ReleaseトラックのEarly Preview Rooms向けに提供されていたものを、全対象へ展開するものです。
対象はGoogle Meetハードウェアを持つすべてのGoogle Workspaceのお客様とWorkspace Individualです。
提供状況はAndroidが2026年9月10日に完了する見込み、iOSが2026年9月9日開始の段階展開で最大15日です。
注意点は、既定でオンになっており、ルーム単位で無効化できることです。最低ビルドはAndroidがMeet 367.0 / Gmail 2026.06.29、iOSがMeet 374.0 / Gmail 6.0.260824です。
Meetハードウェアについては タッチコントローラーのUI更新 も参照してください。
7. Sheetsピボットテーブルの計算フィールド専用エディタ
Google Sheetsのピボットテーブルに、計算フィールドを作成・編集する専用の数式エディタダイアログが加わりました。フィールド選択メニューで列名を手入力せずに挿入でき、リアルタイムの構文検証で適用前にエラーを検出できます。
対象はすべてのGoogle Workspaceのお客様と個人アカウントです。
提供状況はRapid Releaseが2026年9月8日に開始済みの段階展開、Scheduled Releaseが2026年9月21日開始の段階展開で、ともに最大15日です。
注意点は、管理者向けの制御がないことです。
8. Sheetsのセル上限が2,000万に倍増してGA
Google Sheetsのセル上限が、最大1,000万から最大2,000万へ引き上げられ、一般提供になりました。新規・既存・インポートのファイルすべてに適用されます。インポートするスプレッドシートのファイルバイトサイズ上限も、今後引き上げられる予定です。
対象はすべてのGoogle Workspaceのお客様、Workspace Individual、個人アカウントです。
提供状況はRapid Releaseが2026年9月10日開始の段階展開、Scheduled Releaseが2026年9月28日開始の段階展開で、ともに最大15日です。
注意点は、管理者向け・利用者向けの設定がなく、自動で適用されることです。
9. Gemini Notebookの外部共有を管理コンソールで
管理コンソールで、Gemini Notebookの外部共有を4段階(オフ / 信頼できるドメイン / オン / 公開リンク可)で制御できるようになりました。ドメイン・組織部門・グループ単位で設定できます。従来は組織全体のオン / オフだけでした。
対象はすべてのGoogle Workspaceのお客様です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年9月10日開始の段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、既定がオフであることと、利用者向けの設定がないことです。
Gemini Notebookの管理については 監査ログの追加 も参照してください。
10. Android版SheetsでGemini
Android版Google Sheetsで、Geminiのスパークアイコンからデータへの質問、分析インサイト、グラフ生成ができるようになりました。定例プロンプトも用意されています。
対象はBusiness Standard・Plus、Enterprise Standard・Plus、Google AI Pro for Education、個人向けGoogle AI Pro / Ultraです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年9月9日に開始済みの段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、モバイル版は分析とインサイトが中心で、複雑な編集・書式設定・数式生成はWeb版のGemini in Sheetsを使うことです。管理はドメイン / 組織部門単位のGemini for Google Workspace設定に従います。
11. GeminiデスクトップアプリのWindows版
GeminiデスクトップアプリがWindows 10 / 11向けに提供開始されました。Alt + Spaceで作業中の画面の上に呼び出せ、GmailやDriveの情報を使った要約下書きや、Nano Bananaによる画像生成ができます。
対象はすべてのGoogle Workspaceのお客様、Workspace Individual、個人アカウントです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で提供開始済みです。
注意点は、Geminiを有効にしている組織では既定がオンであり、管理コンソールのGenerative AI設定にある既存の制御に従うことです。ダウンロードは gemini.google/desktop からです。
Mac版については GeminiデスクトップアプリのMac対応 を参照してください。
12. セットアップ中にMicrosoftからユーザーとデータを取り込みGA
Google Workspaceのセットアップ中に、Microsoftのユーザーに加えて、メール、OneDriveのファイル、カレンダーの予定、連絡先、タスクをdata import toolで取り込めるようになり、一般提供になりました。
手順は2ステップです。Microsoftビジネスアカウントへグローバル管理者の認証情報で接続し、除外するユーザーやデータ種を選びます。
対象はすべてのGoogle Workspaceのお客様です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で提供開始済みです。
注意点は、自動取り込みが最大10ユーザーで、超過分はヘルプセンターの別手順になることです。ドメイン確認とMXレコード有効化が完了した後にだけ利用できます。Flexible Planのみが対象で、Annual / Fixed-Term Planは取り込み前のライセンス追加が必要です。管理者向けの機能で、エンドユーザー向けの操作はありません。
データ移行全般については Dropboxからの移行の一般提供 も参照してください。
今週のポイント
まず確認したいのは、まだ始まっていない展開があることです。項目1と項目7のScheduled Releaseは2026年9月21日から、項目8のScheduled Releaseは2026年9月28日からです。項目4はWebのScheduled Releaseが2026年9月22日からで、モバイルは2026年9月28日からです。すでに使える前提で社内へ案内すると、実際に使える日とずれてしまいます。
次に、対象エディションの含まれ方が項目ごとに異なります。項目3は対象エディションに加えてGemini Enterpriseの購入が前提で、項目10はBusiness Standard以上が対象でStarter系を含みません。項目5はスケジュール機能の有無で対象が細かく分かれます。横並びで覚えると取り違えやすい週です。
項目8は新機能ではなく上限の引き上げです。セル上限が最大1,000万から最大2,000万へ変わり、設定なしで自動適用されます。大きなファイルを扱う運用ではインポートのバイトサイズ上限の引き上げも予定されているため、続報を確認するとよいでしょう。
管理系の変更も2件あります。項目3はGemini Enterpriseへのアクセス制御、項目9はGemini Notebookの外部共有の4段階制御です。項目9は既定がオフなので、外部共有を使う予定がある組織は管理コンソールで設定を確認してください。
まとめ
2026年9月11日週は12件と項目が多く、Google Sheets関連が4件を占める週でした。セル上限の倍増(項目8)やピボットテーブルの計算フィールド専用エディタ(項目7)は、日々の集計作業に関わる変更です。GeminiデスクトップアプリのWindows版(項目11)とセットアップ時のMicrosoftインポートGA(項目12)は、導入・移行の場面で押さえておきたい発表です。
展開時期は項目ごとに、また項目4のようにプラットフォームごとにも分かれています。社内へ共有する際は、提供済みの機能とこれから始まる展開を分けて伝えることをおすすめします。
参考リンク
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Context-aware access controls are available for Gemini Enterprise in the Admin console
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Pick up where you left off with persistent drafts in Google Chat
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Automatic room check-in for Google Meet available on mobile devices
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Create and edit calculated fields in Google Sheets pivot tables with an improved editor
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Doubled cell limits in Google Sheets now generally available
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Manage external sharing for Gemini Notebook in the Admin console
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Seamlessly import your team and data from Microsoft to Google Workspace during setup
出典: Google Workspace Updates 公式発表
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。