Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年7月17日)
今週のGoogle Workspaceアップデート10件をまとめ。GCPWのFIDO2セキュリティキー対応、Gmail「Help me write」のカスタム編集、NotebookLMのGemini Notebookへのリブランディングなど。既存詳細記事へのリンクも含めて解説します。
今週のアップデート概要
2026年7月17日週のGoogle Workspace Updatesブログで発表されたアップデートをまとめてお届けします。
今週は10件のアップデートがありました。管理者向けにはWindowsログイン画面でのFIDO2セキュリティキー対応やMeetハードウェアの問題報告機能改善が追加されました。Gemini関連ではGmail「Help me write」のカスタム編集やGoogle Docsの対応言語拡大が加わりました。さらにNotebookLMの「Gemini Notebook」への名称変更、Google VidsのGemini Omni関連機能(音声・アバターの感情制御、パーソナルアバター出演)など、Geminiエコシステム全体の強化が目立ちます。このうち3件には既に詳細解説記事があります。本記事ではポイントのみまとめ、詳細記事へのリンクを記載しています。
1. Google Credential Provider for Windows (GCPW) がFIDO2物理セキュリティキーに対応
GCPWが、FIDO2準拠の物理セキュリティキーおよびBluetooth接続したモバイルデバイスのパスキーによる、Windowsログイン画面での2段階認証(2SV)に対応しました。
対象はすべてのGoogle Workspaceユーザーです。提供状況はRapid Release / Scheduled Releaseの両ドメインで、2026年7月13日から最大15日間の段階展開です。注意点は、エンドユーザー側の設定は不要な一方で、管理者は2段階認証の強制設定とGCPWインストール準備ガイドを確認しておく必要があることです。
貸与PCやリモートワーク端末が多い組織にとって、物理的な要素認証をログイン画面レベルで強制できる選択肢が広がる変更です。
- 対象: すべてのGoogle Workspaceユーザー
- 設定場所: Admin Console › セキュリティ › 2段階認証設定、GCPWインストール設定
2. Google Meetハードウェアのインルーム問題報告機能が改善
Meetハードウェアのユーザーフィードバック機能が、「通話中」「通話外」「ライブストリーム」の3コンテキストに対応する構造化フォームへ刷新されました。Admin Consoleには「最後に送信されたフィードバック」と「過去28日間のフィードバック件数」の2つの分析列が追加されます。
対象はGoogle Meetハードウェアデバイスを保有する組織で、エディション制限はありません。提供状況はRapid Release / Scheduled Releaseの両ドメインで、2026年7月14日から最大15日間の段階展開です。
注意点は、管理者が「GMH Settings › Data Sharing › Feedback」でユーザーのフィードバック送信を許可する設定を有効にする必要があることです。会議室の会議品質トラブルを情シス部門が把握しやすくなる変更です。
- 対象: Google Meetハードウェア利用組織(エディション制限なし)
- 設定場所: Admin Console › Google Meetハードウェア › Data Sharing › Feedback
3. Gmailの「Help me write」でカスタム編集指示が可能に
Gmailの文章作成支援機能「Help me write」で、プロンプトバーから自由入力のカスタム指示によるメール下書き編集ができるようになりました。従来は「Polish」「Formalize」「Shorten」などのプリセットオプションに限られていましたが、独自の言葉で細かい調整を指示できます。取り消し・やり直し機能も搭載されています。
対象はBusiness(Starter/Standard/Plus)とEnterprise(Starter/Standard/Plus)です。Google AI(Plus/Pro/Ultra)、Frontline Plus、Google AI Pro for Education、AI Expanded Accessも対象です。提供状況はRapid Release / Scheduled Releaseドメイン向けに展開中で、2026年7月20日までに完了予定です。
注意点は、Gmail向けのGemini for WorkspaceとWorkspace Intelligenceアクセスの有効化が前提となることです。デフォルトで有効化されているため、条件を満たしていれば管理者の追加設定なしに利用できます。定型の言い回し修正では物足りない場面で、意図を直接伝えられる点が実務上のメリットです。
- 対象: Business/Enterpriseの主要プラン、Google AI Plus/Pro/Ultraなど
- 前提: Gemini for Workspace in Gmail・Workspace Intelligence access to Gmailの有効化
4. Google Chatで外部コラボレータを含むグループ会話が可能に
Google Chatで、複数の外部ユーザーを含むグループダイレクトメッセージの作成に対応しました。従来、外部ユーザーとの会話は1対1のダイレクトメッセージかスペースに限られていましたが、複数の外部ユーザーとまとめてやり取りしやすくなります。
対象は、すべてのGoogle WorkspaceカスタマーとWorkspace Individualサブスクライバーです。提供状況はRapid Releaseが展開中で2026年7月17日までに完了予定、Scheduled Releaseが2026年7月24日開始の最大15日間の段階展開です。注意点は、自組織だけでなく相手組織側でも管理者設定の有効化が必要なことです。
詳細は Google Chat: 外部ユーザーとのグループ会話に対応 をご覧ください。
5. NotebookLMが「Gemini Notebook」にリブランディング
Googleは「NotebookLM」の名称とロゴを「Gemini Notebook」へ変更します。機能自体への影響はなく、「プレミア研究ツール」としての立ち位置を維持しながら、Googleエコシステム全体との連携を強めていく方針です。
対象はGoogle Workspaceの全ユーザー、Workspace Individual購読者、NotebookLMを利用する個人Googleアカウントユーザーです。提供状況は2026年7月16日開始の拡張ロールアウトで、機能表示まで15日以上かかる場合があります。
注意点は、名称・ロゴの変更のみで機能自体への影響はないことです。管理者の対応は不要で、既存の共有ノートブックやリンクは自動リダイレクトで引き続き機能します。エンドユーザーには数週間かけて段階的に新しい名前とロゴが表示されます。社内外でNotebookLMを紹介・案内している場合、今後は「Gemini Notebook」表記への切り替えを意識しておくとよいでしょう。
- 対象: Google Workspace全ユーザー、Workspace Individual、個人Googleアカウント
- 影響: 名称・ロゴ変更のみ。既存リンク・機能は保持
6. Google VidsのAIボイスオーバー・アバターで感情・ペースを指示文で制御可能に
Google Vidsで、台本のテキスト内に [excitedly] のような括弧付きタグを入力するだけで、AI音声とアバターの感情・話す速さ・効果音を制御できるようになりました。タグを入力し始めると、ペース・感情表現・効果音をカスタマイズする候補メニューが表示されます。時間がない場合は「Apply audio tags」をクリックすれば、Vidsが台本全体にタグを自動追加します。
対象はBusiness(Starter/Standard/Plus)とEnterprise(Starter/Standard/Plus)です。Education Plus、個人アカウント全員(Google AI Pro/Ultraを含む)、Enterprise Essentials、非営利団体なども対象です。AI Expanded Accessアドオン利用者は拡張された利用上限が適用されます。提供状況は2026年7月15日開始で、Rapid Release / Scheduled Releaseの両ドメインで1〜3日以内に全体展開予定です。
注意点は、管理者側の設定が不要でそのまま利用できることです。研修動画やセミナー動画のナレーションに抑揚をつけたいが編集の手間はかけたくない、という場面で使いやすい機能です。
- 対象: Business/Enterpriseの主要プラン、Education Plus、個人アカウントなど
- 利用方法: 台本中に
[excitedly]等のタグを入力、またはAI提案メニューから選択
7. Google Docsの言語サポートが11言語拡大、計19言語に対応
Google DocsのGemini機能(Help me create等)の対応言語に11言語が追加され、計19言語に対応しました。
対象はBusiness Standard / Plus、Enterprise Standard / Plus、Education Plusです。Teaching and Learning、AI Expanded Access、Google AI Pro for Education、Google AI Pro / Ultraも対象に含まれます。提供状況はRapid Releaseが2026年7月15日開始、Scheduled Releaseが2026年8月1日開始で、各15日間の段階展開です。注意点は、日本語が今回の新規追加ではなく既存対応言語であることです。
詳細は Google DocsのGemini機能が19言語対応に拡大(日本語は元から対応済み) をご覧ください。
8. Google VidsにGemini Omniが統合され、高品質AI動画生成と指示文だけの動画編集が可能に
Google VidsにGemini Omniが統合され、テキストレンダリングや物理演算が向上した高品質なAI動画クリップを生成できるようになりました。AI生成動画に限らずどんな動画も、指示文だけで色調補正やスタイル変更、背景音削除などの編集ができます。
対象はBusiness / Enterpriseの主要プランに加え、Enterprise Essentials / Essentials Plus、Education Plusなどです。Google AI Pro for Education、Teaching and Learning、Google AI Pro / Ultra、非営利団体も対象に含まれます。提供状況はRapid Releaseが2026年7月16日開始、Scheduled Releaseが2026年8月5日開始で、各最大15日間の段階展開です。注意点は、EEA・スイス・英国・米テキサス州・米イリノイ州では非AI動画へのテキスト指示編集が現時点で対象外なことです。
詳細は Google Vids: Gemini Omni統合で高品質AI動画生成とテキスト指示編集が可能に をご覧ください。
9. Google Vidsでパーソナルアバターを使った動画出演が可能に
Google Vidsで、本人確認プロセスを経て自分の姿をキャプチャした「パーソナルアバター」を作成し、Gemini Omniによる動画生成でキャラクターとして選択できるようになりました。検証・管理はGoogle Accountダッシュボードで行い、18歳以上・英語のみの対応です。
対象はBusiness(Starter/Standard/Plus)とEnterprise(Starter/Standard/Plus)です。Education Plus、Google AI(Pro/Ultra)、Enterprise Essentials/Essentials Plus、非営利団体も対象です。AI Expanded Accessアドオン利用者は利用上限が高くなります。提供状況はRapid Releaseが2026年7月16日から、Scheduled Releaseが2026年8月5日から、それぞれ最大15日間の段階展開です。
注意点は、EEA(欧州経済領域)・スイス・英国では利用できないことです。管理者はドメインレベルで機能のオン/オフを切り替えられ、デフォルトはONです。自社紹介動画やセミナー告知動画に自分自身を出演させたいが撮影の手間をかけたくない、という場面での活用が想定されます。
- 対象: Business/Enterpriseの主要プラン、Education Plus、Google AI Pro/Ultraなど(EEA・スイス・英国除く)
- 設定場所: Admin Console(ドメインレベルの有効/無効)、Google Accountダッシュボード(アバター検証)
10. Google Meetの「Take notes for me」に管理者・ユーザー向けの事前設定を追加
Google Meetの自動メモ機能「Take notes for me」に、従来の「すべての会議で有効/無効」に加え、「3人以上の参加者がいる会議のみ自動起動」という選択肢が追加されます。
対象エディションはBusiness Standard/Plus(デフォルトON)とEnterprise Standard/Plus(デフォルトOFF)です。Frontline PlusとGoogle AI Pro for Educationも対象で、いずれもデフォルトOFFです。提供状況は、管理者向け設定がローリング中で2026年8月3日までに完了予定です。ユーザー向け設定は2026年9月21日以降に開始予定で、開始時期はGoogleの続報を待つ必要があり、開始後は最大15日間の段階展開です。
注意点は、Gemini Alphaプログラムに参加していた組織では以前のテスト設定が既に有効になっている可能性があることです。Business Standard/Plus契約者は、ユーザー向けデフォルト設定の適用開始(2026年9月21日以降、正式な開始時期は続報待ち)より前に、Admin Consoleで設定を確認しておくことが推奨されています。
- 対象: Business Standard/Plus、Enterprise Standard/Plus、Frontline Plus、Google AI Pro for Education
- 設定場所: Admin Console › Google Meet › 会議の記録設定
今週のポイント
今週は「Geminiエコシステムの拡張」と「セキュリティ・管理機能の強化」が2大テーマです。
NotebookLMのGemini Notebookへのリブランディング、Google Docsの対応言語拡大、Vidsの音声・アバター制御やパーソナルアバター機能など、Geminiを軸にした機能強化が広範囲に及んでいます。プロダクト名称の変更(NotebookLM→Gemini Notebook)は機能自体に影響しませんが、社内外での案内表記を見直すきっかけにするとよいでしょう。
一方でGCPWのFIDO2セキュリティキー対応やMeetハードウェアの問題報告機能改善など、管理者向けのセキュリティ・運用改善も着実に進んでいます。特にBusiness Standard/Plusをお使いの組織は、Meetの「Take notes for me」設定変更が2026年9月21日以降に適用開始予定(正式な開始時期はGoogleの続報待ち)である点を覚えておいてください。
まとめ
管理者の方へ: GCPWのFIDO2対応、Meetハードウェアのフィードバック設定、Meetの「Take notes for me」事前設定は、いずれもAdmin Consoleから確認・設定できます。特にMeetの自動メモ設定は9月の適用前に一度確認しておくことをおすすめします。
ユーザーの方へ: Gmailの「Help me write」がより自由な指示に対応し、意図をそのまま伝えて下書きを編集できるようになりました。Google Vidsでは音声・アバターの感情表現やパーソナルアバター出演など、動画制作の表現の幅も広がりました。
来週も最新情報をお届けします。
参考リンク
- 公式 Weekly Recap(2026年7月17日)
- Google Credential Provider for Windows now supports FIDO2-compliant physical security keys as a second factor for authentication
- Improvement to in-room problem reporting for Google Meet hardware
- New refinement capabilities allow custom editing with Help me write in Gmail
- Now available: group conversations with external collaborators in Google Chat
- NotebookLM is now Gemini Notebook
- Easily steer AI voiceover and avatar speaking with emotions, pacing and sound effects
- Expanded language support for Gemini in Google Docs
- Generate higher quality AI video clips and edit any video with Gemini Omni in Vids
- Cast yourself in AI video clips using your personal avatar with Gemini Omni in Vids
- New Google Meet “Take notes for me” settings for admins and end users
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。