Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年10月2日)
2026年10月2日週の7件を解説。VidsのAIナレーション刷新と字幕スタイル、Geminiのスキル(Workspace版は延期)、APIのコメント対応、CSEの簡易セットアップ、MeetとTeamsの相互運用GA。
今週のアップデート概要
2026年10月2日のGoogle Workspace Weekly Recapには、7件の更新が掲載されました。前週(2026年9月25日)の14件から半分になった週です。
内訳を見ると、Google Vidsが2件(項目1、3)、Gemini関連が2件(項目2、6)です。開発者向けのAPIが1件(項目4)、セキュリティ管理が1件(項目5)、Meetハードウェアが1件(項目7)と続きます。
本記事を公開した2026年10月21日の時点で、展開の状況が当初の発表から変わったものが2件あります。項目2のWorkspaceのスキルは2026年10月13日の公式更新で展開が延期されました。項目6の学生ハブは2026年10月19日の公式更新でEEAの利用者も対象になりました。
1. VidsのAIナレーションがGemini 3.8 Flash Lite TTSに
Google VidsのAIナレーションとアバターの読み上げに使う音声合成エンジンが、Gemini 3.8 Flash Lite TTSに更新されました。文の流れや間の取り方が自然になり、生成も速くなります。
対象はBusiness Starter / Standard / Plus、Enterprise Starter / Standard / Plus、Education Plusです。個人向けGoogle AI Pro / UltraとEssentials Starterも含まれます。Enterprise Essentials / Essentials Plus、Workspace Individual、Nonprofitsも対象です。Google AI Pro for Education、Teaching and Learning、AI Expanded Accessも対象です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で提供開始済みです。
注意点は、管理者向けの設定も利用者向けの設定もないことです。エンジンの更新は自動で適用されます。
詳しくは VidsのAIナレーション刷新の解説記事 を参照してください。
2. GeminiアプリとWorkspaceのスキル
GeminiアプリとWorkspaceに、再利用できるカスタム指示「スキル」が登場しました。いずれGemsを置き換える予定です。
Geminiアプリのスキルの対象は、すべてのGoogle Workspace顧客と個人アカウントです。Workspaceのスキルの対象は、Business Starter / Standard / PlusとEnterprise Starter / Standard / Plusです。Google AI Pro for EducationとAI Expanded Accessも含まれます。Workspaceのスキルは18歳以上の利用者に限られます。
提供状況は、Geminiアプリのスキルが2026年10月13日から段階展開中で、11月中旬に完了する見込みです。Workspaceのスキルは当初、Rapid Releaseで10月5日〜12日、Scheduled Releaseで10月19日からの予定でした。しかし2026年10月13日の公式更新で、追って通知があるまで延期になりました。
注意点は、GeminiアプリとWorkspaceのスキルが同期しないことです。両方で使うには、それぞれで作る必要があります。Gemsは段階的に終了し、ビジネス・エンタープライズでは早くても2027年3月1日以降に使えなくなります。
詳しくは スキルとGemsの移行の解説記事 を参照してください。延期の詳細は公式のスキル展開に関する更新にあります。
3. Vidsの字幕スタイルのカスタマイズ
Google Vidsの字幕が自由にカスタマイズできるようになりました。これまで字幕は決まったスタイルでしたが、フォント、画面上の位置、アニメーションを変えられます。ブランドや動画の雰囲気に合わせた字幕を作れます。
対象はBusiness Starter / Standard / Plus / Base、Enterprise Starter / Standard / Plusです。Education Fundamentals / Standard / Plusと、個人向けGoogle AI Plus / Ultraも含まれます。Frontline Starter / Standard / PlusとEssentials Starterも対象です。Enterprise Essentials / Essentials Plus、Workspace Individual、Nonprofitsも含まれます。Google AI Pro for Education、Teaching and Learning、AI Expanded Accessも対象です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で提供開始済みです。
注意点は、管理者向けの設定も利用者向けの設定もないことです。字幕機能そのものの概要は Vidsの字幕機能の解説記事 で扱っています。
4. Docs・Sheets・Slides APIのコメントと提案
Google Docs、Sheets、SlidesのAPIで、コメントの作成・取得・管理ができるようになりました。Docs APIでは、文書を直接書き換えずに「提案」として変更を出すこともできます。
対象はすべてのGoogle Workspace顧客と個人アカウントです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年9月30日開始の段階展開です。表示まで最大15日かかります。
注意点は、Docs・Sheets・SlidesのMCPサーバーでのコメント対応がデベロッパープレビューのままであることです。管理者向けの専用設定はありません。どのアプリがWorkspaceのデータにアクセスできるかは、既存のアプリのアクセス制御で管理します。
詳しくは APIのコメント対応の解説記事 を参照してください。
5. CSEの簡易セットアップ
クライアントサイド暗号化(CSE)に、管理コンソールから短時間で始められる簡易セットアップが加わりました。Cloud HSMの鍵とGoogle Identityを組み合わせ、これまで手間のかかった設定の多くを自動化します。
対象は、Assured ControlsまたはAssured Controls Plusのアドオンを持つEnterprise Plusです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で提供開始済みです。
注意点は、既存のGoogle Cloud(GCP)のリソースを使う方式であることです。サードパーティの鍵サービスを使う従来の標準セットアップも、引き続き選べます。
6. Geminiの学生ハブ
Geminiアプリに、学習用ツールをまとめた「学生ハブ」が用意されました。学習用ノートブックの作成、フラッシュカード、練習クイズなどを1か所から始められます。個人アカウントで先に始まり、Google Workspace for Educationの全年齢の利用者にも広がりました。
対象はすべてのGoogle Workspace顧客、Workspace Individual、個人アカウントです。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で提供開始済みです。2026年10月19日の公式更新で、EEAのWorkspace利用者も対象に加わりました。
注意点は、管理コンソールの生成AI設定に従うことです。Geminiアプリがオフの組織部門では使えません。利用者は gemini.google.com/students を開くか、Geminiアプリのメニューから「Students」を選びます。
詳しくは Geminiの学生ハブの解説記事 を参照してください。
7. MeetとTeamsの相互運用(Android / AOSP端末)GA
Google MeetとMicrosoft Teamsの会議室端末の相互運用が、プレビューを経て一般提供(GA)になりました。Android(AOSP)のMeetハードウェアからTeamsの会議に、AOSPのTeams Rooms端末からMeetの会議に参加できます。
対象は、Android / AOSPで動くGoogle Meetハードウェアを持つすべてのGoogle Workspace顧客です。
提供状況はRapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月1日開始の全展開です。1〜3日で表示されます。
注意点は、AOSP端末に限られることです。管理者は、Meetハードウェアがサードパーティのビデオ会議に参加できる設定をヘルプで確認してください。
今週のポイント
まず確認したいのは、項目2のWorkspaceのスキルが延期されたことです。Recapの時点では10月5日から展開する予定でしたが、10月13日の公式更新で延期になりました。Geminiアプリのスキルは予定どおり展開しています。社内で「Docsでスキルが使える」と案内する前に、最新の公式発表を確認してください。
次に、提供範囲の違いです。項目5のCSEの簡易セットアップは、Assured Controls系のアドオンを持つEnterprise Plusに限られます。項目7はAOSPのMeetハードウェアを持つ組織だけが対象です。どちらも、該当しない組織には影響がありません。
設定が要らない更新も多い週です。項目1と項目3のVidsの更新、項目6の学生ハブは、管理者の作業なしで使えます。項目6は既存のGeminiアプリの設定に従います。
開発者向けには、項目4のAPIのコメント対応が実務で使える発表です。レビューの仕組みや自動化から、文書を直接書き換えずに提案を出せます。
まとめ
2026年10月2日週の要点は次の4つです。
- 掲載は7件で、Google VidsとGemini関連が2件ずつでした。
- Workspaceのスキルは、10月13日の公式更新で展開が延期されています。
- CSEの簡易セットアップとMeetとTeamsの相互運用は、対象の組織が限られます。
- Vidsの2件と学生ハブは、管理者の作業なしで使えます。
参考リンク
本記事は次の公式情報をもとにしています。
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Create more natural, expressive AI voiceovers in Google Vids with upgraded Gemini 3.8 Flash Lite TTS
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Introducing skills in the Gemini app and Workspace, plus what’s next for Gems
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An update on the launch of skills in the Gemini app and Workspace
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Find your learning tools all in one place with the student hub in Gemini
出典: Google Workspace Updates 公式発表
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。