Google Chatでメンバー一覧の閲覧範囲を制限。4段階の設定を解説
Google Chatのスペースで、メンバー一覧を閲覧できる人を4段階から選べるようになりました。設定できる人と手順、発言者は常に表示される注意点、展開日程を解説します。
取引先や顧客を招いたGoogle Chatのスペースでは、参加者全員にメンバー一覧を見せる必要のないケースもあります。機密性の高いプロジェクトや、参加者情報を慎重に扱うコミュニティなら、なおさらです。
Google Chatに、完全なメンバー一覧の閲覧者をスペースごとに選ぶ設定が加わりました。今回変わるのは、スペースの完全なメンバー一覧を誰が閲覧できるかという権限です。
メンバー一覧の閲覧範囲を4段階で選べる
これまでは、スペースに参加している人なら誰でも完全なメンバー一覧を確認できました。新しい View Members 設定では、スペースの用途に合わせて次の4段階から選べます。
Owners only(オーナーのみ)Owners & managers(オーナーとマネージャー)All members (default)(すべてのメンバー、既定値)Entire organization(組織全体)
何も変更しない場合は、従来と同じ All members が既定値です。閲覧者を絞りたいスペースだけ、オーナーまたはマネージャーが見直せます。
この設定は、スペースへの参加可否やメッセージを読める範囲を決めるアクセス設定とは別のものです。すでに参加している人などに対して、完全なメンバー一覧をどこまで見せるかを調整します。
スペース自体を組織内で見つけられるようにする仕組みは、Google ChatのDiscoverableスペースで解説しています。
外部ユーザーを含む会話の作り方を確認したい場合は、外部ユーザーとのグループ会話もあわせてご覧ください。
設定できるのはスペースのオーナーとマネージャー
閲覧範囲を変更するのは、対象スペースのオーナーまたはマネージャーです。Google Chatでスペースを開き、Space Settings > Membership > View Members と進んで、希望する範囲を選びます。
この機能に管理者向けの一括設定はありません。多数のスペースを運用している組織でも、各スペースの目的を知るオーナーやマネージャーが個別に判断します。
たとえば外部の取引先を招いているスペースでは、参加者の入れ替わりや公開範囲を運用ルールに加えておくと確認漏れを減らせます。設定を変える担当者と、見直すタイミングを決めておくとよいでしょう。
発言した人は制限後も表示される
この設定で隠せるのは、完全なメンバー一覧です。閲覧範囲を制限しても、スペースでメッセージを送信した人の名前とプロフィールは常に表示されます。
そのため、Owners only を選んでも匿名のスペースにはなりません。参加していることを他の人に知られたくない利用者が発言すれば、その名前とプロフィールは会話上に現れます。機微なテーマを扱う場合は、この点を参加者へ事前に伝える必要があります。
どんなスペースで役立つか
Googleの公式発表では、複数の外部顧客やベンダー、パートナーと協働するスペースが利用例に挙げられています。
外部の参加者同士に完全な一覧を公開する必要がないとき、閲覧範囲を狭められます。
機微なテーマについて話すコミュニティも対象です。参加者全員の一覧を広く見せない運用はできますが、前述のとおり、発言した人の名前まで隠すものではありません。
もう1つは、社内外の関係者が多い機密プロジェクトです。この設定だけで情報管理が完了するわけではないものの、必要のない相手へのメンバー一覧の露出を減らす手段になります。
対象と展開スケジュール
対象は、すべてのGoogle Workspaceのお客様です。特定のエディションだけに限られた機能ではありません。
Rapid ReleaseとScheduled Releaseの両ドメインで、2026年8月24日から段階的な展開が始まっています。機能が表示されるまで最大15日かかるため、記事公開時点では順次展開中です。
運用するときの注意点
まず、設定はスペースごとに確認します。組織全体へ同じ閲覧範囲を適用する仕組みではないため、外部協働や機密情報を扱うスペースから優先して棚卸しすると進めやすくなります。
次に、一覧を制限しても発言者は見えます。参加者へ説明するときは「メンバーの存在そのものを隠す設定」ではなく、「完全なメンバー一覧を見られる人を絞る設定」と伝えるのが正確です。
設定項目が見当たらない場合は、段階的な展開がまだ届いていない可能性があります。最大15日の展開期間を踏まえ、日を置いてから同じ画面を確認してください。
まとめ
Google Chatの新しい View Members 設定により、スペースのオーナーとマネージャーは、完全なメンバー一覧の閲覧範囲を4段階から選べるようになりました。既定値は従来どおり All members です。
外部との協働や機微なテーマを扱うスペースでは、一覧を誰に見せる必要があるかを確認してみてください。ただし、メッセージを送った人の名前とプロフィールは表示されます。この例外を含めて運用ルールを決めることが大切です。
参考リンク
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公式発表: Restrict who can view the member lists in Google Chat spaces
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Google Chatヘルプ: Manage view members permissions in Google Chat
出典: Google Workspace Updates 公式発表
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。