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Google Vault、各アプリ内のGemini会話を書き出し可能に

Google Workspaceアップデート6分で読めます

Google Vaultで、GmailやDocsなどWorkspaceアプリ内のGemini会話を、ユーザーと期間で絞り込んでJSON形式で書き出せるようになりました。管理者向けに対象エディションと注意点を整理します。

Google Vaultの管理者は、GmailやDrive、DocsなどのWorkspaceアプリ内で使われたGeminiとの会話を、ユーザーと期間で絞り込んで書き出せるようになりました。公式発表は2026年10月22日で、Rapid Release、Scheduled Releaseのどちらのドメインでもすでに使えます。

今回の変更点

Vaultの検索画面で、サービスの一覧に「Gemini in Workspace」が加わりました。対象になるのは、Gmail、Drive、Docs、Sheets、Slides、Meetのサイドパネルなどで使ったGeminiとの会話です。単体のGeminiアプリの会話は、2025年2月からVaultで扱えるようになっています。今回、各アプリに組み込まれたGeminiの会話も書き出しの対象に入りました。

公式発表が挙げている機能は次の3つです。

項目 内容
絞り込み ユーザーアカウントか組織部門(OU)で範囲を指定。1回あたり最大5,000ユーザー。期間とタイムゾーンも指定できる
書き出し形式 JSONで書き出す。メタデータのタグはGeminiアプリの会話形式にそろえてある
含まれる内容 ユーザーのプロンプト、AIの応答、生成された添付ファイル(画像など)、参照したWorkspaceファイル(DriveのドキュメントやGmailのスレッドなど)へのリンク、引用元

保持ルールやリーガルホールド(訴訟対応のための保全)は、今回はまだ対象外です。公式発表には「今後のリリースで追加する」とあります。

対象エディション

対象は上位のエディションとVaultのアドオンです。公式発表のAvailability欄は次のとおりです。

区分 対象
Business Business Plus
Enterprise Enterprise Standard、Enterprise Plus
Education Education Fundamentals、Education Standard、Education Plus
その他のエディション Frontline Standard、Frontline Plus、Enterprise Essentials Plus
アドオン Vault

Business StarterとBusiness Standardは対象に入っていません。この2つで使うには、Vaultのアドオンが必要です。

提供状況

画面での書き出しはすでに使えます。APIは少し遅れて対応します。

対象 状況
Rapid Releaseのドメイン 提供開始済み
Scheduled Releaseのドメイン 提供開始済み
Vault API UIの展開から14日以内に対応

APIで書き出しを自動化している組織は、APIでの対応を待つことになります。対応日は公式発表に記載がありません。

管理者の作業

書き出しの手順は次のとおりです。

  1. Vaultの「検索」タブを開く
  2. サービスの一覧から「Gemini in Workspace」を選ぶ(一覧はアルファベット順に並び替えられた)
  3. ユーザーかOU、期間を指定する
  4. 「エクスポート」をクリックする

書き出せるのは、会話履歴がオンの状態で作られた会話だけです。会話履歴の保存や削除は、管理コンソールでOUごとに設定できます。

設定には、利用者が手作業で会話を消せないようにするものや、一定期間使われなかった会話を自動で削除するものがあります。監査や訴訟に備えて会話を残したい組織は、Vaultを使う前にこの設定を見直しておくと安心です。

利用者の操作

利用者側の設定はありません。利用者の画面や操作は変わりません。

注意点

公式発表から読み取れる制限と、記載がなく判断できない点を分けて挙げます。

  • 会話履歴がオフのときの会話は書き出せません
  • 一時的なチャットや利用者が削除した会話も書き出せるのか、公式発表に記載はありません
  • 書き出し結果はJSONなので、中身を読むには変換やツールが要ります。閲覧用の形式は公式発表に記載がありません
  • 保持ルールとリーガルホールドは今後対応する予定で、時期は示されていません

Geminiアプリの一時的なチャットと会話削除の管理者設定は、Geminiの一時チャットと会話削除を管理者が制御可能にで扱っています。GeminiアプリへのVaultの保持ルール対応は、2026年6月12日の週次まとめで紹介しました。

まとめ

要点を5つにまとめます。

  • Vaultで、Workspaceアプリ内のGemini会話をユーザーと期間で絞り込んで書き出せるようになった
  • 書き出し形式はJSONで、プロンプト、応答、参照ファイルへのリンクまで含まれる
  • Rapid Release、Scheduled Releaseとも提供開始済みで、APIはUIの展開から14日以内に対応する
  • 書き出せるのは会話履歴がオンの会話だけなので、管理コンソールの会話履歴の設定を先に確認する
  • 保持ルールとリーガルホールドには、まだ対応していない

参考リンク

公式発表とヘルプ記事へのリンクです。

本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。

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