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Google Sheetsで箱ひげ図を作成可能に。Excelの箱ひげ図も保持

Google Workspaceアップデート5分で読めます

Google Sheetsが箱ひげ図に標準対応しました。生データを選ぶだけで四分位や外れ値を自動計算し、Excelの箱ひげ図も取り込み時に保持されます。対象と展開日程を整理します。

Google Sheetsで、箱ひげ図(box and whisker chart)をそのまま作れるようになりました。2026年10月22日のGoogle Workspace Updatesでの発表です。

数値の生データを選ぶだけで、Sheetsが四分位や外れ値を計算してグラフにします。対象はすべてのGoogle Workspace顧客と個人のGoogleアカウントで、管理者の設定はありません。

箱ひげ図で何がわかるのか

箱ひげ図は、データがどのように散らばっているかを1つの図で示す統計のグラフです。平均値だけでは見えない、ばらつきの大きさや極端な値の有無を読み取れます。

たとえば支店ごとの受注単価や、担当者ごとの対応時間を並べると、どこにばらつきがあるのかを比べやすくなります。私たちKz classは、平均の比較だけで判断しがちな会議資料に、ばらつきの視点を足せる機能だと見ています。

Sheetsが自動で計算する値

範囲を選ぶと、Sheetsが次の値を自動で計算します。補助の数式を用意する必要はありません。

計算する値 意味
最小値・最大値 データの下端と上端
第1四分位・第3四分位 小さい順に並べたとき、下から25%と75%の位置の値
中央値 小さい順に並べたときの真ん中の値
平均値 すべての値の平均
外れ値 他から大きく離れた値

四分位の計算方法は「含む(inclusive)」と「除く(exclusive)」から選べます。内側の点、外れ値、平均のマーカー、平均の線は、それぞれ表示と非表示を切り替えられます。

Excelとの互換性の改善

Excelの箱ひげ図は、Sheetsへ取り込んでも消えなくなりました。従来は、箱ひげ図を含むExcelファイルを取り込むと、グラフがまるごと削除されていました。

今後は、データの参照範囲、計算、書式を保ったまま取り込まれます。逆方向にも対応し、Sheetsで作った箱ひげ図はExcelへ書き出すと、編集できる箱ひげ図になります。Excelのファイルを取引先とやり取りする組織では、グラフを作り直す手間が減ります。同じ流れの改善は、株価チャートへの対応や3D棒グラフの取り込み対応でも続いています。

管理者の作業と利用者の操作

管理者の作業はありません。公式発表は、この機能に管理者向けの設定はないと明記しています。

利用者は、ヘルプセンターの「グラフを追加・編集する」の手順でグラフを挿入し、グラフの種類から箱ひげ図を選びます。種類の一覧での表示名は、機能が展開された環境で確かめてください。

対象と提供状況

対象は、すべてのGoogle Workspace顧客と個人のGoogleアカウントです。展開の日程は次のとおりです。

リリース種別 展開開始 展開速度
Rapid Releaseドメイン 2026年10月22日 段階展開(機能が表示されるまで最大15日)
Scheduled Releaseドメイン 2026年11月6日 段階展開(機能が表示されるまで最大15日)

Scheduled Releaseのドメインでは、展開が始まるのは11月6日からです。

注意点

段階展開の間は、同じ組織の中でも利用者によって表示の時期がずれます。社内に案内するときは、11月下旬までは見えない人がいる前提で伝えます。

四分位の「含む」と「除く」は、どちらを選ぶかで箱の位置は変わる場合があります。Excelで作った図と数値を突き合わせるときは、両方の計算方法をそろえます。日本語の画面での項目名は、公式発表に記載がありません。

よくある質問

導入前に出そうな疑問を2つ取り上げます。

無料の個人Googleアカウントでも使えますか?

使えます。公式発表は、すべてのGoogle Workspace顧客と個人のGoogleアカウントを対象としています。

以前に取り込んだExcelファイルの箱ひげ図は戻りますか?

公式発表は、今後の取り込みで箱ひげ図が保持されると説明しています。過去に取り込んで消えたグラフが戻るかどうかについては、記載がありません。必要なら元のExcelファイルから取り込み直します。

まとめ

  • Google Sheetsが箱ひげ図に標準対応し、生データから四分位・中央値・平均・外れ値を自動で計算する
  • 四分位の計算方法(含む・除く)や、外れ値・平均の表示を切り替えられる
  • Excelの箱ひげ図が取り込み時に保持され、Sheetsからの書き出しも編集できる形になる
  • 対象はすべてのWorkspace顧客と個人アカウントで、管理者の設定はない
  • Rapid Releaseは10月22日、Scheduled Releaseは11月6日から、最大15日かけて展開する

次の一歩として、手元の売上明細を支店別に並べ、箱ひげ図で平均とばらつきを見比べてみてください。

出典: Google Workspace Updatesの公式発表

参考リンク


本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。

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