Google Meet、画面共有時に自動でピクチャーインピクチャーが開くようになりました
プレゼン中も参加者の反応が見える。Meetのピクチャーインピクチャーが画面共有時にも自動で開くようになり、設定でカスタマイズも可能に。
プレゼン中、相手の顔が見えない問題
オンライン会議で画面共有をしていると、参加者の顔が見えなくなります。
資料を説明しながら「ちゃんと伝わっているかな」「質問ありそうな顔してるかな」と気になっても、確認するには共有を一時停止するしかありませんでした。特にノートPC1台で会議に参加している場合、この「壁に向かって話している感覚」はなかなか解消できませんでした。
画面共有時も自動でPiPが開くように
Google Meetでは、タブを切り替えたときに自動でピクチャーインピクチャー(PiP)を開く機能がありました。今回、画面共有時にも同様の動作をするようになりました。
画面共有を開始すると、参加者の映像が小さなウィンドウで画面の隅に表示されます。資料を操作しながらでも、相手の表情や頷きを確認できるようになります。
設定で挙動をカスタマイズ
自動でウィンドウを開く動作を好まない方もいるでしょう。Meetの設定画面から、PiPの自動起動タイミングを選べるようになりました。
設定の場所: Meet設定 → 全般タブ
選べるオプションは4つです。
- 常に使用 … タブ切替・画面共有のどちらでも自動で開く
- タブ切替時のみ … 従来どおりの動作
- 画面共有時のみ … 今回追加された新機能だけを有効にする
- 使用しない … PiPを自動で開かない
用途に応じて使い分けられます。顧客対応が多い営業職なら「常に使用」、社内会議中心なら「画面共有時のみ」といった選び方ができそうです。
活用シーン
オンライン商談で提案資料を共有しているとき、顧客の表情を見ながら説明のペースを調整できます。「ここ、もう少し詳しく説明しましょうか」というタイミングが掴みやすくなります。
研修や勉強会でも、受講者の反応を見ながら進められるのは便利です。画面共有しながらチャットを確認するためにタブを切り替えても、発言者の顔は見え続けます。
注意点
いくつか知っておくべき点があります。
ブラウザ権限
タブ切替時のPiPを使うには、最初に1回だけブラウザで権限を許可します。
録画への映り込み
Meetの録画機能を使っている場合、PiPウィンドウが録画に映り込む可能性があります。録画前に確認しておくとよいでしょう。
ロールアウト
Rapid Release: 利用可能
Scheduled Release: 2025年12月15日から展開開始(1〜3日で完了)
対象
すべてのGoogle Workspaceプラン、Google Workspace Individualユーザー、個人のGoogleアカウントで利用可能です。管理者による制御はありません。
参考リンク: