Google Workspace Updates 週間まとめ - 2025年11月14日
2025年11月7日の週に発表されたGoogle Workspaceの主要アップデート7件をまとめ。Geminiベースのデータ分類、PDF音声概要生成、Dropbox移行サービスなどAI機能の大幅強化が目立ちます。
今週のハイライト
2025年11月7日の週に発表されたGoogle Workspaceの主要アップデート7件です。
今週はAI機能の強化が目立ちます:
- DriveのGeminiベースのデータ分類(クローズドベータ)
- PDFのAI音声概要生成
- Dropboxからの移行サービス(オープンベータ)
- Meetの議事録機能強化
- SheetsとBigQueryの統合改善
- Google Voice Starterプランの拡張
- Formsの「Help me create」多言語対応
特にPDFの音声概要生成は面白いです。長い資料を通勤中に聴けるようになるので、忙しい人には重宝しそう。
主要アップデート
1. DriveのGeminiベースのデータ分類(クローズドベータ)
Google DriveにGeminiを使ったデータ分類機能が来ました。
何ができる?
- Geminiモデルによる自動データ分類
- 刷新されたUI
- 複数のカスタムトレーニング済みモデルに対応
今年初めに発表されたAI分類機能の進化版。Geminiの自然言語理解能力で、より精度の高い分類ができるようになります。
利用: クローズドベータ(申請制)
2. DriveのPDF向けAI音声概要生成
長いPDFから、ポッドキャスト形式の音声要約を自動生成できます。
何ができる?
- PDFを会話形式の音声要約に変換
- NotebookLMのAudio Overview技術を使用
- ワンクリックで生成、Driveに自動保存
業界レポート、契約書、長い議事録などを2〜10分の音声要約に変換できます。
使い方:
- DriveでPDFを開く
- 音声概要ボタンをクリック
- AIが分析して音声要約を生成
- 完成したら通知メールが届く
- 「Audio overviews」フォルダから再生
通勤中にレポートの要点を把握したり、会議前に資料を復習したり。「読む時間がない」ときに便利。
制限:
- 現在は英語のPDFのみ
- 1日あたりの利用制限あり
- 生成はデスクトップのみ(再生はモバイルでも可)
対象プラン: Business Standard以上、Google One AI Pro/Ultra、Google AI Pro for Education
3. DropboxからDriveへの移行サービス(オープンベータ)
DropboxからGoogle Driveへの移行が簡単になりました。
何ができる?
- ファイル、フォルダ、権限を一括移行
- Data Migration Serviceを使用
- セキュアな移行プロセス
手作業で移行する必要がなくなります。権限設定も一緒に持ってこれるのは楽ですね。
利用: オープンベータ(2025年11月より)
4. Meetの「take notes for me」で長い議事録が可能に
Google Meetの議事録自動生成に、長い形式のオプションが追加されました。
何ができる?
- 議事録の長さを選択可能
- 「Longer」オプションで標準の約2倍の長さ
使い方:
- 会議中に「take notes for me」を起動
- 「Notes Length」メニューを開く
- 「Standard」または「Longer」を選択
複雑な議論や重要な会議では、詳細な議事録が欲しいことがありますよね。そういうときに。
5. Sheetsで大規模CSVファイルをBigQueryに直接インポート
Google SheetsとBigQueryの連携が強化されました。
何ができる?
- CSVファイルをBigQueryに直接インポート
- あらゆるサイズのデータセットに対応
- Sheetsの行数制限を超えるデータも扱える
大きなCSVを開くとき、BigQueryにインポートするオプションが表示されるようになります。Sheetsで開けないサイズのデータも分析できるようになるので、データ分析する人には便利。
6. Google Voice Starterプランに機能追加
Voice Starterプランの機能が拡張されました。
追加された機能:
- 卓上電話(Desk phone)サポート
- アナログ電話アダプター(ATA)サポート
- オンデマンド通話録音機能
これまでVoice StandardやPremierでしか使えなかった機能が、Starterでも使えるようになります。より手頃なプランで高度な機能を利用できるのは嬉しい。
7. Formsの「Help me create」が7言語に対応
Google FormsのAIアシスタント機能「Help me create」が多言語対応しました。
対応言語: スペイン語、ポルトガル語、日本語、韓国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語
フォーム作成をAIがアシストしてくれる機能が、日本語でも使えるようになります。アンケートやイベント登録フォームを作るとき、質問内容を入力するとAIが適切な質問形式や選択肢を提案してくれます。
まとめ
今週はGeminiを活用したAI機能の拡充が目立ちました。
すぐ使えそうな機能:
- PDF音声概要生成(英語PDF限定だけど)
- Formsの日本語対応
- Meetの長い議事録
今後に期待:
- DriveのGeminiデータ分類(クローズドベータから展開を待つ)
- 日本語PDF対応
個人的には、Formsの日本語対応とPDF音声概要が気になります。通勤中に資料を聴けるのは、時間の使い方が変わりそう。
参考リンク
注意: ベータ機能の利用可能性や制限事項は、最新の公式情報を確認してください。機能の展開スケジュールはRapid ReleaseとScheduled Releaseで異なる場合があります。