Google DocsでGeminiが参照資料を自動認識してくれる機能
Google Docsにリンクを貼っておけば、Geminiがそれを情報源として自動で認識してくれます。サイドパネルで「ドキュメントのリンク」を選ぶだけ。毎回ファイルを追加する手間がなくなります。
Google DocsでGeminiが参照資料を自動認識
どんな機能?
Google Docsにリンクを貼っておけば、Geminiがそれを情報源として認識してくれます。
サイドパネルで「ドキュメントのリンク」を選ぶだけ。毎回ファイルを個別に追加しなくていいので、地味に便利です。
何が嬉しいの?
文書作成でGeminiを使うとき、参考資料の指定って面倒ですよね。
- 毎回ファイルを追加するのが手間
- どのファイルを参照させるか覚えていないといけない
- 大事な資料を指定し忘れて、微妙な回答が返ってくる
この機能を使えば、文書内のリンクをGeminiが自動で検出してくれます。「ドキュメントのリンク」を選ぶだけで、リンク先を全部情報源にしてくれるので楽です。
以前との違い
前のやり方:
- プロンプト入力欄でファイルを個別に追加
- 複数ファイルがある場合、それぞれ覚えて指定
- 指定漏れが起きやすい
新しいやり方:
- 文書にリンクを貼る(普通にやってることですよね)
- 「ドキュメントのリンク」を選ぶ
- 終わり
時間で言うと、5〜10分かかっていた作業が30秒で済みます。
使い方
基本の流れ
- Google Docsを開く
- 参照したい資料をリンクとして文書に挿入
- Geminiサイドパネルを開く
- 「ドキュメントのリンク」を選ぶ
- プロンプトを入力
これだけ。
リンクの貼り方
方法1: Ctrl+K(MacはCmd+K)でファイル名を検索して挿入
方法2: @を入力してファイル名を打ち、候補から選択
普段使っている方法でOKです。
プロンプト例
要約作成:
リンクされた3つのレポートから、主要な発見事項を
箇条書きで5つまとめて。
比較分析:
リンクされた2つの提案書を比較して、
長所と短所を表形式でまとめて。
文書拡充:
この段落について、リンクされた参考資料に基づいて
もっと詳しく書いて。
活用シーン
営業・提案書作成
製品仕様書、価格表、導入事例をドキュメントにリンクしておいて…
リンクされた資料に基づいて、
〇〇社向けの提案書の概要を作成して。
正確な製品情報と価格、実績に基づいた提案を作れます。提案書作成の時間が半分くらいになります。
レポート作成
売上データやKPIレポートをリンクしておいて…
リンクされたデータに基づいて、
今月の業績サマリーを作成して。
データの転記ミスがなくなるし、レポート作成も40%くらい速くなります。
マーケティング
ブランドガイドライン、製品情報、SEOキーワードリストをリンクしておいて…
ガイドラインに従って、
新製品のブログ記事の下書きを作成して。
ブランドのトーンに合った記事が書けます。
教育・研究
教科書や参考文献をリンクしておいて…
リンクされた資料に基づいて、
〇〇に関する授業の導入部分を作成して。
学術的に正確な資料を効率よく作れます。
社内マニュアル
現行マニュアルと関連規定をリンクしておいて…
新しいリモートワーク規定に基づいて、
勤怠管理マニュアルを更新して。
規定との整合性を保ちながらマニュアル更新ができます。
「ドキュメントのリンク」と個別追加の使い分け
両方使えるので、状況に応じて。
ドキュメントのリンクが向いているケース:
- 関連資料をまとめて参照したい
- 何度も参照する資料がある
- リンクとして記録に残したい
個別追加が向いているケース:
- 一時的に参照したいだけ
- リンクを残したくない
- 特定のプロンプトだけで使いたい
組み合わせて使うこともできます。
対象プラン
Google Workspace:
- Business Standard / Plus
- Enterprise Standard / Plus
- Gemini Business / Enterprise
教育機関向け:
- Google AI Pro for Education
個人向け:
- Google One AI Premium
設定は不要です。対象プランなら、Google Docsのサイドパネルから今すぐ使えます。
まとめ
Google Docsの「ドキュメントのリンク」機能を使うと:
- 参照資料の指定がワンクリックで完了
- 指定漏れがなくなる
- 情報の正確性と一貫性が上がる
- 文書作成時間が30〜60%削減
リンクを貼る作業は普段からやっていることなので、新しく覚えることもほぼありません。
Geminiで文書作成する機会が多い人は、試してみてください。
参考リンク: